はじめてでもわかる!葬儀・香典返し完全ガイド

突然の出来事に慌てないために、仏事に関わる疑問をシーン別にまとめてみました。これが正解!の頑なさより、状況に合わせて対応できる一般的な常識人を目指そう

弔事にまつわる一般常識"2017年最新版" 葬儀への参列マナー・香典袋の書き方・香典返しの時期など、ここを読んで大人の常識を身に着けましょう

香典袋の書き方

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不祝儀袋(香典袋)の水引は結び切り・表書きは相手の宗教により異なります。

弔事では水引の結びは「不幸が二度と起こらないように」とほどけない「結び切り」を使います。色は黒白か、双銀(銀一色)、神式では双白(白一色)もしくは、黒白が一般的とされています。

表書きは相手の宗教に合わせますが、一般的な表書きを以下にまとめました。

仏式:

「御香典」「御香料」 

※御仏前は四十九日以降の法要に使う表書きですので間違わないよう注意しましょう。

神式:

「御玉串料」「御榊料」などとします。

キリスト教:

「御花料」で、不祝儀袋は水引の無いもので、白無地の包みか、封筒を使います。

※十字や百合の絵柄があるものでも良い。

宗教が分からず困った時は

相手の宗教が分からないときは、「御霊前」とします。この表書きは各宗教共通で使えるので覚えておくとよいでしょう。

また、蓮(はす)の絵柄が付いている包みは仏教以外には使いませんので、注意しましょう。

文字は薄墨で書く - 薄墨で書く意味とは

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不祝儀袋に書く文字は必ず薄墨で書くようにしましょう。薄墨で書くということは昔から行われてきましたが、理由としては、

本来は硯(すずり)できちんと墨をすって濃い文字で書くべきところですが、あまりの悲しみで力が入らず墨をすれません。」や、

悲しみの涙が硯(すずり)に落ち、墨が薄まりました」など、悲しみのあまり墨をすっていられません。という意味合いがあるとされています。

現在では筆ペンで書くことが当たり前となっていますが、この場合でも薄墨タイプの筆ペンを用いるようにしましょう。

また、不祝儀袋の表書き(御香料や御霊前など)がすでに黒い文字で書かれて売っていることがありますが、この場合でも名前は薄墨で書くと良いでしょう。

近頃では筆ペンや、すでに黒文字で表書きされた不祝儀袋を使うことが当たり前になっていることもあり、薄墨でなくてもよいと考える向きもありますが、薄墨で書いた方がまず間違いがないと思って頂いたほうがいいでしょう。

仏事=薄墨と思われている方に「常識がないな・・」となどといらぬレッテルをはられることも避けられますし、筆ペンも今では100円ショップやスーパーの文具売り場などでも簡単に手に入りますので、薄墨タイプの筆ペンをご用意されることをおすすめします。

名前はフルネームで書く

不祝儀袋に名前を書く際は必ず氏名をきちんと書きましょう。位置は、水引の下中央に書きます。

連名で書く場合は、2名の場合は中央に書き、3名の場合は中央から左へ順にフルネームで書きましょう。名前を書く際は一番右側が目上となりますので書く順番も気をつけましょう。

4名以上の連名になる場合は、中央に代表者の名前を書き、「外一同」と書き添えましょう。名前を省略する場合は、半紙や白便箋に全員の氏名・住所を書き、包みの中に入れます。

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金額の目安

香典の金額に厳密な決まりはありませんが、故人や喪家との関係、包む側の社会的な立場や、その地方の習慣などによって違ってきます。

一般的な額の目安としては、友人・勤務先関係は5000~1万円。親は5万~10万円で、祖父母やその他の親戚は1万円~3万円ほどとされています。

香典の額については、近親者や親しい間柄であれば多めに包むとされていますが、親族や友人同士で相談して決めるのがよいでしょう。

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金額を書く時は旧字体で書く

中袋に金額を書く場合は、旧字体で書きましょう。これは、書き換えを防ぐための配慮で、受け取る側に正確な金額を知らせるためです。

  • 一 → 壱 
  • ニ → 弐 
  • 三 → 参 
  • 五 → 伍 
  • 七 → 七 
  • 八 → 八 
  • 十 → 拾 
  • 万 → 萬 
  • 円 → 圓  ※円は旧字体でなくてもよいとされています。

香典はふくさに包む

香典は弔事のふくさか、地味な色の小さめの風呂敷に包んで持参します。

近頃はポケットふくさと呼ばれる略式のふくさもありますのでそれでも良いでしょう。

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お札は新札でもOK・お札の向きや入れ方

以前は、不幸のために用意していたように思われるため、香典に新札は使わないとされていましたが、最近では新札でも良いという意見も多く、古いお札にこだわることはなくなってきました。

ただ、古くからの習慣でやはり新札では気になると言う場合は、一度お札を折って折り線を入れるというのも方法の一つです。お札は必ず向きを揃えていれるようにし、できればお札の表(顔のある側)を中袋の裏側になるように入れるのがよいでしょう。

上包みや香典袋はのり付け不要です。中包みや中袋の場合ものり付けしなくても良い。

金額や氏名をきちんと書くのは喪家への配慮

近所や組合などで帳場を預かり身内以外の他人が任されるということが多くあるのではないでしょうか。そういう事情からも他人が出入りする場に集まる香典だからこそ、明確な金額の記載や氏名の記載というのが必要だとも言われます。

最終的に香典返しをする立場にある喪家に対して名前や住所が不明確な香典では、どんな迷惑を掛けるかもしれませんし、誰に幾ら包んで頂いたかが明確であれば、後々の香典返しの際にも助かりますのできちんと書くようにしましょう。

書き方やしきたりなど、難しいようにも感じますが、相手に対する後々への配慮と思えばさほど難しい事ではないでしょう。

芳名帳への記載も丁寧に

通夜・葬儀に参列した際に、受付で記帳する際も丁寧に不備がないように行いたいものです。

住所の番地がないなど、芳名帳の整理はかなりの手間がかかることと思います。
特にその他の祝い事とは違い、遺族とあまり面識がない方からお香典を頂くことは十分にありますので、後からの確認がし辛い場合もあるでしょう。

香典返しは不要という気遣いがあってのことでも、遺族は何らかのお礼をしたいと思われるはずですので、その時に連絡先もわからないという事であれば、逆に気を使わせてしまうことにもなりかねません。

丁寧に誰にでも読める字を書くのはもちろんですが、受付が混み合っている場合でも後々の遺族のためにもなりますので、丁寧に記帳するようにしましょう。

通夜への参列

通夜は本来、故人と深い関わりをもつ人たちが集まり別れを惜しむ場

本来、通夜は遺族や近親者、親しい友人たちが集まり、夜通し故人との最後の別れを惜しみ、故人の霊と遺族を慰めるためのものでした。

しかし、最近では通夜も告別式と同じように「故人とお別れする場」と捉えるのが一般的な考えになってきました。

そのため、昼間に行われる葬儀・告別式よりも出席しやすい通夜に参列する人が多くなっているようです。生活事情も様々な昨今では仕方のない、自然な変化かもしれませんが、特に親しい関係でなければ通夜には出席せず、告別式に参列するのが本来の形であることも知っておきましょう。

ともあれ、忙しい現代においては告別式には事情があり、参列できないから通夜に参列するという方も多く、昼間に行われるのが告別式、夜が通夜、というざっくりした認識なのが現実ではないでしょうか。

通夜に参列したからといって決して非常識というわけではありませんので、ここは現代の考え通りに、故人との最後の別れをするという意味で通夜でのふるまいやマナーについて知っておきたいことをまとめました。

受付は開始時刻の10分前には済ませておく

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式場には通夜開始時刻の10分前くらいには着くようにし、受付で記帳します。その際に、「この度はご愁傷様でございます。ご霊前にお供えください。」と簡単にお悔やみを述べて香典を差し出します。

受付がない場合は、焼香の時に祭壇に供えるか、遺族に渡します。

通夜の会場に入ったら

通夜の会場では、喪主・遺族・近親者や世話役、職場関係者などが着席していますので、一般会葬者はその後ろの席になります。会場に入る際は一礼し、後方の席に着きましょう。

仏式の場合、僧侶の読経、遺族や親族などの後に一般会葬者の焼香となります。

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お悔やみは忌み言葉に気をつける

通夜の前や通夜ぶるまいなどの席で、遺族にお悔やみや慰めの言葉をかけたいと思われる方もいらっしゃるでしょう。

お悔やみの言葉をかける際は、忌み言葉に気をつけて、状況に応じて簡潔に話すようにしましょう。

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忌み言葉とは

不幸が続くことを避けたいという思いから、配慮するのが忌み言葉です。また、相手の宗教によって使わない言葉もありますので、弔問のときだけでなく、手紙や弔電にも使わないよう気をつけましょう。

重ね言葉:

「重ね重ね」「重々」「いよいよ」「度々」「またまた」「またまた」など、不幸が重なるとして避けるべき言葉です。

「かえすがえすも残念」などと言う場合は「誠に残念」など言い換えをしましょう。

続くことを連想させる言葉:

「再び」や「追って」などの言葉にも注意しましょう。

直接的な表現:

「死ぬ」「死亡」「存命中」などの言葉も言い換えをしましょう。

「死ぬ・死去」などは「ご逝去」や「永眠」「急逝」などに。

「存命中」は「ご生前」に言い換えましょう。

音が不吉な言葉やおおげさな表現:

「四」や「九」などは"死""苦"を連想させるため避けたほうがよいでしょう。

また、「とんだこと」や「浮かばれぬ」などおおげさな表現も避けるようにしましょう。

宗教によって異なる忌み言葉:

「冥福」「供養」「成仏」「往生」などは仏教用語なので、仏教以外の宗教には使わないようにしましょう。

キリスト教では「哀悼」や「お悔やみ」も使いませんのでこちらも気をつけましょう。

お悔やみは遺族の状況も配慮して簡潔に

遺族は多くの弔問客に対して同じように対応をしなければなりません。その為、大声で話したり、長く話しをしたり、故人の病状や死因についてあれこれ尋ねるのもマナー違反です。

場合によっては、慰めるつもりが遺族を疲れさせることにもなりますので、状況に応じて簡潔に言葉をかけるようにしましょう。

通夜に参列する際の服装

正式な喪服は、もともと遺族だけが着るものでしたが、現代では遺族以外でも喪服を着用することが一般的になってきました。

遺族が着るもの、という本来の意味からすれば、一般会葬者の立場であれば、喪服でなくても地味な服装であれば良いということになりますが、通夜に参列する場合も喪服を着ることが一般的になっています。

喪服と一口に言っても黒であれば良いのか、他に決まりがあるのかなど、礼装には「正式礼装」「準礼装」「略式礼装」に分けられ、それぞれに格が異なりますが、一般会葬者として参列する場合には、準礼装や略礼装と呼ばれる服装でも良いとされています。

女性の場合:

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黒無地のオーソドックスなワンピースやスーツ、アンサンブルが正式礼装とされていますが、一般会葬者の場合、部分的にレースやサテンを用いるなど、適度に流行を取り入れた準礼装、もしくは、黒や紺、グレーなどのワンピースやスーツ、黒のパンツスーツの略礼装でも良いとされています。ただし、派手にならないよう十分な注意が必要です。

透ける素材や白のブラウスなどのインナーは避け、襟元の詰まったデザインのものを着用しましょう。

ストッキングはナチュラルな肌色か黒にし、靴はシンプルなヒールの高すぎないパンプスにしましょう。※ヒールがまったく無いものはカジュアルな印象のためNG。

バッグも布製が正式とされていますので、派手な飾りの付いたものや大きすぎるデザインはNG。小型の手提げタイプかクラッチタイプにしましょう。

光沢がなければ革製でも良いとされていますが、クロコやヘビ、オーストリッチなどのバッグはNGです。

アクセサリーは、ネックレスであれば、白やグレー、黒の真珠や、光沢のないオニキスなどの一連のものにしましょう。二連、三連のネックレスは不幸が重なるとされるのでNG。

冬場コートを着用する際も、黒や濃紺など地味なものにします。また、毛皮や革ジャン・アニマル柄など、派手な印象になるコートは悲しみの場にはふさわしくないので避けましょう。

ハンカチは白か黒の無地にし、柄物は目立つので避けましょう。フォーマル用の黒のハンカチがベスト。

清浄な香がたかれる通夜や葬儀の場に華やかな香水はNG。わざわざ付けないようしましょう。

雨が降っている場合のも色柄物の傘は目立つので避け、黒などの地味な色のものにしましょう。

【女性編】通夜・告別式への参列の際に気をつけたいNGファッション。ふさわしい装いとは。ヘアメイクや小物にもマナーがある。 - これだけは知っておきたい 香典返しのマナー

男性の場合:

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正式な喪服は、洋装の場合モーニングコートとされていますが、通夜・告別式を通じて、遺族をはじめ一般会葬者までブラックスーツを着用するのが一般的になってきました。

ブラックスーツは慶弔どちらでも着られるように考えて作られた礼服で、略礼服とされますが、現在では、準礼装として扱われています。

一般的な黒のビジネススーツとは違い、漆黒でデザインもオーソドックスなものになっています。

上着はダブルもシングルでも格は同じで、ズボンのすそはシングル仕立て。

カフスボタンを付ける時は、光るものは避け、銀台にオニキスなどの黒石を。

ネクタイは黒で、ネクタイピンはNG。

急ぎ駆けつける場合などで、ブラックスーツを着用できない場合は、濃紺や黒の無地のダークスーツでも良いとされています。

ネクタイも地味なものであれば黒でなくても構いませんが、派手で目立つものはNGです。

時計もゴールドや宝石の入ったキラキラ派手なものは避けましょう。

【男性編】通夜・告別式への参列の際に気をつけたいNGファッション。ふさわしい装いとは。身につける時計や靴下にまで配慮を。 - これだけは知っておきたい 香典返しのマナー

通夜ぶるまいは受けるのが礼儀

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最近では一般会葬者の場合、通夜の焼香が済んだらそのまま引き上げることもめずらしくありませんが、もし誘われたときは遠慮せず席につき、一口でも箸をつけるのが礼儀です。

しかし、通夜ぶるまいの席は、弔問に対するお礼とお清め、故人の供養のために設けられる席ですので、故人とは関係のない話に夢中になったり、あまり故人と親しい関係でないのにお酒を飲んで長居をしないようにしましょう。

あくまで故人との「お別れを惜しむ」場であることを忘れずに、間違っても宴席と勘違いしないよう注意しましょう。

途中で退席する時は周囲の人に「お先に失礼します」と言って静かに退席しましょう。

葬儀と告別式

葬儀と告別式は儀式の内容が違う

葬儀は故人を葬る儀式で、遺族や近親者、特に関わりの深かった人だけで行われます。告別式は、葬儀の後に営まれ、故人にゆかりのある人が別れを告げる儀式です。

一般の人は告別式に参列しますが、最近は葬儀も告別式も続けて営まれることが多いので、一般会葬者も葬儀から参列していることになります。

受付での一般マナー

葬儀に出征旗する場合は定刻よりも早めに会場に行き、席につきましょう。席の指示がない場合は控えめな席に着きます。

告別式だけ参列する場合は開始時刻の10分前には受付を済ませます。

コートや帽子などは受付の前に脱ぎ、クロークがあれば大きな荷物とともに預けましょう。受付では「この度はご愁傷様です」など簡単なお悔やみを述べ、香典を差し出して会葬者名簿に記帳します。

通夜で香典を差し出している場合は、「お供えはすませましたので」と一言述べて記帳しましょう。

記帳が済んだら「お参りさせて頂きます」と一礼し、式場に向かいましょう。

式場に入ったら

式場では案内に従うか、自分の立場を考えて適当な席につきます。一番前から喪主や遺族、葬儀委員長などが座りますので、後方の控えめな席に着くのがよいでしょう。

式場に入った際に、遺族のところに出向いてお悔やみを述べることは避けます。式場では友人・知人同士での会話も控えるようにしましょう。

焼香などの拝礼は、喪主から始まり、遺族や近親者と続いて最後に一般会葬者の焼香という順番になります。前の人との間隔があきすぎないように気をつけて祭壇の前に進みましょう。

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出棺の見送り

一般会葬者は焼香が終わった後はできるだけその場に残り出棺を見送るようにしましょう。遺族による最後の対面が行われるので、一般会葬者は外で静かに待ちます。

霊柩車が動き出したら頭を下げ合掌をして見送ります。出棺を見送った後は静かに退出しましょう。

火葬場への動向を依頼されたら

火葬場への動向を依頼されたらできるだけ同行するのが礼儀です。

遺族から依頼があった場合は以降つ迎えの法要にも出席します。その場合は、その後の精進落しにも参列してもらいたいと考えてのことなので、最後まで参列して構いません。

本来、精進落しは四十九日の忌明け後の会食のことですが、最近は葬儀・告別式当日の遺骨迎え法要のあとの会食を指すことが多くなってきているようです。

香典辞退について

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昔は葬儀にかかる費用を香典でまかなっていたこともあり、相互扶助つまり「助け合い」の意味での香典が一般的でしたが、昨今では香典返しの負担などを考えて遺族が香典を辞退するケースが増えています。

それでは、本当に香典辞退の場合は香典を用意しなくていいのか、また香典辞退を考える遺族はどのように参列者に伝えるのが適切かを順にご紹介します。

【参列者】香典を辞退された場合

遺族が香典を辞退された場合、香典を用意する必要はありません。

しかし、香典を辞退されてはいるものの、何か別の形で弔意を表したいと考える方もいらっしゃるでしょう。その場合は、供物(くもつ)や供花(きょうか)を贈るという方法があります。

供花とは:

故人に供える花のことで、祭壇や斎場を飾ります。友人一同や会社など団体で送る場合が多いですが、個人名義で出しても構いません。手配方法については、葬儀場でできる場合は支払いも会場に行った際に行なうことができますので、事前に葬儀社に確認するか受付や帳場などに声を掛けて案内に従うとよいでしょう。

供物とは:

こちらも故人に供えるお供え物のことで、祭壇や斎場を飾る「盛籠(もりかご)」を指す場合が多いでしょう。菓子や線香など小さなものであれば個人で用意することも可能ですが、会場に飾った時の見栄えなどの統一感もありますので、盛籠など供物を用意する場合は葬儀を取り仕切る葬儀社に依頼する場合がほとんどです。

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供花や供物を贈る場合は注意しましょう

供物や供花は式場内に飾られるため、配置などに困る場合があります。また、葬儀社によっては他の手配先からの持ち込みがNG(式場内での統一感などを考慮して)の場合もありますので、事前に葬儀社などに確認をしてからにしましょう。

また、会場スペースの都合により供物・供花の申し出をしても受け付け出来ない場合もありますので、当日いきなり他所で手配したものを持ち込むなどということはやめておきましょう。

遺族が香典辞退をされる理由は様々あるかと思いますが、あくまで相手側に配慮した行動を心がけましょう。「何もしない」ことも心遣いという場合もあります。

葬儀の際に供花や供物ができなかった場合でも、初七日から四十九日の間に霊前へのお供えとして、花や品物を自宅に贈るという方法もありますので、七日ごとに行われる忌日法要にあわせて手配するのもよいでしょう。

「ご厚志お断り」の場合

香典の他に、供物・供花などのいっさいを遠慮するという意味ですので、この場合は何もせず、きちんと手を合わせ故人を送り出すことが、最善の弔意の表し方であることを覚えておきましょう。

また、「供物・供花はご辞退申し上げます」などの場合も用意する必要はありません。

【遺族】香典を辞退する場合

香典を辞退する場合は相手の気持に感謝しつつ、しっかりと香典を受け取らない旨を事前に知らせる必要があります。方法としては2つで、

・案内状に香典辞退の旨を記載する

・葬儀場など会場に看板などを設置する

案内状に香典辞退の旨を記載する場合

香典辞退は事前に参列者が当日戸惑わないために案内状を出す場合は香典辞退の旨も記載しましょう。

「誠に勝手ながら、御香典(ご供花、ご供物)の儀は固くご辞退申し上げます」

「故人の遺志により御香典は謹んでご辞退申し上げます」

など書き添えるようにしましょう。

葬儀場に看板を設置する場合

すべての人に案内状を送付することはできませんし、案内状の作成をしない場合も多くあります。そういった場合には葬儀場の受付付近に看板を設置します。

葬儀社に事前の打ち合わせで香典辞退の旨を伝え、看板を用意してもらうとよいでしょう。最近では香典辞退が多くなってきたため、葬儀社に依頼すれば用意してもらえることがほとんどです。

辞退を申し出ても香典を差し出されたら

一度お断りをしても、それでも香典を差し出された場合は相手の気持ちも汲み、ありがたく受け取りましょう。

香典辞退が多くなったとはいえ、やはり香典は「するもの」として一般的であることも事実ですので、頑なに断ってしまっては相手に不快な思いをさせていまう場合もあります。

香典を受け取ったら香典返しが必要になってきますので、四十九日の忌明けを過ぎた頃に、頂いた香典の半額程度のお返しを贈りましょう。

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弔辞のマナー

弔事を依頼されたら引き受けましょう

告別式で読み上げられる弔辞は、故人のとの思い出を語り、悲しみ、悼み、別れを惜しむ言葉を読み上げるものです。

遺族は、個人との関係を考えて、是非にと思う人に依頼しますので、弔辞を頼まれたらよほどのことがない限り、引き受けるのが礼儀です。

弔辞内容

故人の人柄や業績をたたえ、感謝の気持ちや残された者の決意などを述べ、遺族への慰めと別れの言葉で結ぶのが一般的な形式です。

依頼された自分の立場を考え、故人との付き合いを思い出しながら、ふさわしい内容にしましょう。

また、忌み言葉に気をつけ、美辞麗句(巧みにそれらしく繕った言葉・真実味のない言葉)を並べた形式的な内容にならないよう、自分の言葉で書くのがよいでしょう。

忌み言葉:

「重ね重ね」・「いよいよ」・「たびたび」・「ますます」など重ね言葉。

「再び」・「つづく」・「追って」、などの続くことを連想させる言葉。

「死ぬ」・「死去」・「死亡」など直接的な表現

「とんだこと」・「浮かばれぬ」などオーバーな表現

「四」・「九」など音が不吉な言葉

などがあります。「かえすがえすも残念」などは「誠に残念」や、「存命中」は「ご生前」などに言い換えましょう。

弔辞は丁寧に書きましょう

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弔辞は遺族の手元に残るので、丁寧に書きます。

巻き髪に薄墨、毛筆で書くのが正式ですが、近年は、市販の弔辞用の用紙を利用したり、白無地の便箋に万年筆で書いて、白い封筒に入れるという略式的なものが一般化されています。

封筒は二重のものではなく、一重のものを使用しましょう。これも「不幸が重なる」と縁起が悪いとされているからです。

故人との最後の会話のつもりで:文例

弔辞は霊前に向かい、二人称で呼びかけるように語り始めます。

例:

○○先生、●●でございます。教え子と致しまして、謹んで告別の言葉を申し上げたいと思います。

死への驚きや悲しみを語り、故人との関係を述べ、人柄や業績などと共に思い出を語ります。悲しみや驚きは、抽象的な言葉では伝わりにくいため、自分の言葉でエピソードなどを交えて述べるとよいでしょう。

例:

つい先日お会いしたときには、お元気そのものでしたのに。信じられない思いでいっぱいです。

また、故人との関係は、参列者にはっきり分かるように述べましょう。

例:

先生には、高校の一年では担任を、また三年間、陸上部のコーチをして頂きました。私が二年の時、リレーで初の全国大会のプレッシャーに部員一同挫けそうになったとき、○○先生は私達の今までの努力と全部員の長所を褒め、自信が持てずにいた私達をあたたかく励ましてくれました。

人柄や業績などをたたえるのは、弔辞のメインの部分でもありますが、わざとらしい褒め言葉は避け、故人への感謝の気持ちなどを伝えるエピソードにし、素直な心情を表現しましょう。

例:

その後も、先生の厳しくもやさしいご指導のもと、力と自信をつけ、私が卒業した翌年には全国大会でもベスト8に入るという輝かしい成果をあげることができました。卒業して二十年が経ちましたが、今でも先生のやさしさと、時に厳しく私達を励まし、見守って下さったことは私達生徒にとってとても心強く、感謝の気持ちでいっぱいです。

弔辞の結びは、遺族への慰めの言葉・故人へのお別れの言葉を。仏式の場合は「安らかにお眠り下さい。」や「ご冥福をお祈り申し上げます。」などが一般的です。

例:

これからはもう、先生のお声を聞くとが出来ないと思うと、寂しく胸がつぶれる思いです。ですが、いつも先生が見守って下さっていると信じ、先生のように強くあたたかく、家族や友人を支えていきたいと思います。

○○先生、どうか安らかにお眠り下さい。本当にありがとうございました。

www.kouden-guide.info

香典返しのマナー

「香典返し」とよく耳にされることもあるかと思いますが、故人の霊前に供える金品を香典といいます。

香典は葬儀(通夜・告別式)の際に渡すもので、その時のお香典へのお礼を香典返しといいます。

現代では「香典=お金」という認識ですが、古くは金銭よりは葬儀に必要な食品、その中でもお米をお供えすることが通常でした。

昔は葬儀においては、地域の人々が装具を用意し、土葬や火葬を担っていたため多くの人手を要していました。

その為、食品の調達はとても重要であり、お供えされたお米や金銭が葬儀を支え、たとえ喪家に蓄えがなくても葬儀を出すことが可能でした。

また、供えられた香典(米やお金)は相手の不幸の際にも同様に返すことが当たり前でしたが、相手への香典で同様にお供えをするというものでしたので、その時に相応の香典を返す事が困難であったり、香典をもらったままになり借りを作ってしまうということもあったようです。

こういったことや、時代を経て簡略化されてきたこともあり、将来への借りを残さないよう形を変えていったのが現代の香典返しといわれています。

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香典返しをする時期

忌が明けてから、つまり49日が過ぎてから贈りますが、繰り上げて三十五日とすることもあります。

本来は香典返しというしきたりがない仏式以外の宗派の場合でも、日本の習慣が影響して、五十日祭や三十日目の追悼式・一ヶ月目の召天記念日などを忌明けとして香典返しをするというのがごく一般的になっています。

しかし最近では、葬儀当日に会葬御礼の品と一緒に香典返しの品を渡して持ち帰ってもらうという所もあるようです。

当日に香典返しを渡すという方法は、後日香典帳の整理やお返し品の手配など、遺族の負担を軽減するという利便性をもつ反面、"葬儀社・ギフト業界の戦略"などと言われたり、"香典返しを事前に準備するなんて用意周到すぎて不快"など、賛否はあるようですが、現代の香典返し事情も大きく変わりつつあるようです。

 

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金額の相場

頂いた香典金額の三分の一から半額までというのが一般的な相場ですが、一家の働き手が亡くなった場合は香典の三分の一程度で良いとされています。

また、例えば5千円までの香典には2千円の品、1万円までは5千円の品というようにおおよそ振り分けたほうが手間も少ないため、頂いた金額に関係なく段階を分けて品物を選ぶ事が多くなってます。

「上に薄く、下に厚く」が香典返しの基本とも言われますので、高額の香典を頂いた場合でもご厚意に甘えさせて頂き、上限を一律にするという場合もあります。

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香典返しにふさわしいもの・避けたほうがよいもの

香典返しには「不祝儀をいつまでも残さないように」という考えから、すぐに使って無くなる消耗品が良いとされています。

コーヒーや紅茶を含む「お茶」や、「海苔」「砂糖」「干椎茸」「洗剤」など定番とされているものは様々ですが、すぐに消費しなくても日持ちするものが良いでしょう。

また、地域性や宗教上の理由により「四足生臭物」と言われる肉や魚、酒などの嗜好品のたぐいは慶事を連想するなどの理由から香典返しでは避けたほうがいいとされています。

しかし、そうはいっても同じ贈るなら"相手の好きなものを"、"もらっても困らないものを"と考える人も多いのではないでしょうか。

そういうこともあってか、香典返しとして上記のタブーを気にせず相手に好きなものを選んで頂くというカタログギフトの需要が伸びてきているようです。

上記以外の香典返しでは、「タオル」も洗剤などと同じ日用品・消耗品と捉えられ、香典返しでもよく利用される品物といえるでしょう。

また「日本茶」は茶飲み友達を連想し、「お茶を飲んで故人を偲ぶ」といった考えから親しい間柄を表すとも言われており、価格帯も豊富なことから香典返しでも品のあるお返しとしてよく利用される品物の一つです。

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香典返しに添える挨拶状

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挨拶状とは

ご挨拶状とはお香典を頂いた方々に葬儀の際のお礼や忌明け法要を滞りなく営んだ(又は、営む)旨などをお伝えする大変重要なものです。

忙しい中、故人のためにお供えをくださった方へ謝意を伝え、また故人の法要が滞りなく行なわれたことの報告も兼ねているため、挨拶状を添えることをおすすめ致します。

香典返しというしきたりがない仏式以外の宗派の場合でも、日本の習慣が影響して、五十日祭や三十日目の追悼式・一ヶ月目の召天記念日などを忌明けとして香典返しをするというのがごく一般的になっているため、挨拶状の文面はなんでも良いというわけではありません。

主に"死の表現"、"忌明けに対する表現"が大きく異なります。

例えば仏式では「死去」と表すのに対し、神式では「帰幽」となったり、仏式では「忌明けの法要」と記載するのに対し、神式では「五十日祭」となったりします。

また、原則として「、」「。」などの句読点も使用しません。

以下にそれぞれの挨拶状の文例をご紹介します。

仏式:文例

謹啓
御尊家御一同様愈々御清祥のこととお慶び申し上げます
過日 亡父 次郎儀死去の際は御懇篤なる御弔慰と過分なる御厚志を賜わり御厚情の程誠に有難く厚く御礼申し上げます
おかげをもちまして

【戒名】

忌明けの法要を滞りなく相営みました
早速拝眉の上親しく御礼申し上げるのが本意でございますが書中をもって御礼かたがた御挨拶申し上げます
敬具

平成二十八年十二月
石 川 太 郎

※戒名を入れない場合は「おかげをもちまして忌明けの法要を滞りなく相営みました」などと続けます。

キリスト教:文例

謹啓
御尊家御一同様愈々御清祥のこととお慶び申し上げます
過日 故父 次郎儀召天の際は御懇篤なる御弔慰と過分なる御献花を賜わり御厚情の程誠に有難く厚く御礼申し上げます
おかげをもちまして記念会を滞りなく相営みました
早速拝眉の上親しく御礼申し上げるのが本意でございますが書中をもって御礼かたがた御挨拶申し上げます
敬具

平成二十八年十二月
石 川 太 郎

神式:文例

謹啓
御尊家御一同様愈々御清祥のこととお慶び申し上げます
過日 故父 次郎儀帰幽の際は御懇篤なる御弔慰と過分なる御玉串料を賜わり御厚情の程誠に有難く厚く御礼申し上げます
おかげをもちまして五十日祭を滞りなく相営みました
早速拝眉の上親しく御礼申し上げるのが本意でございますが書中をもって御礼かたがた御挨拶申し上げます
敬具

平成二十八年十二月
石 川 太 郎

天理教:文例

謹啓
御尊家御一同様愈々御清祥のこととお慶び申し上げます
過日 故父 次郎儀出直しの際は御懇篤なる御弔慰と過分なる御献花を賜わり御厚情の程誠に有難く厚く御礼申し上げます
おかげをもちまして五十日祭を滞りなく相営みました
早速拝眉の上親しく御礼申し上げるのが本意でございますが書中をもって御礼かたがた御挨拶申し上げます
敬具

平成二十八年十二月
石 川 太 郎

会葬礼状:文例

謹啓
御尊家御一同様愈々御清祥のこととお慶び申し上げます
過日 亡父 次郎儀死去の際は御懇篤なる御弔慰を賜り
御厚情の程誠に有難く厚く御礼申し上げます
故人に賜りましたご厚誼に対しまして深く感謝申し上げます
早速拝眉の上親しく御礼申し上げるのが本意でございますが書中をもって御礼かたがた御挨拶申し上げます
敬具

平成二十八年二十八月
石 川 太 郎

上記は筆者が昨年、実際に香典返しを注文する際に利用した参考サイトより引用を致しました例文です。ご自分で作成する際には宗派によって表現を変えたり、お店に依頼する際にはお店ごとにまた違った内容になる場合があると思いますのでご参考までにご覧くださいませ。

文例にある"弔慰"や"厚志"の意味

・愈々(いよ-いよ):
ますます、より一層。
・尊家・御尊家(そんか・ご-そんか):
相手を敬ってその家・家族をいう語。尊宅。尊堂。貴家。
・清祥・御清祥(せいしょう・ご-せいしょう):
手紙文で、相手が健康で幸せに暮らしていることを喜ぶあいさつの語。
・弔慰・御弔慰(ちょうい・ご-ちょうい):
人の死を悼む「気持ち」のこと
※今回の挨拶状に関しては通夜・葬儀への参列を指す文面となる
・厚志・御厚志(こうし・ご-こうし):
情の厚い心。親切な気持ち。相手の好意などに対していう。
※今回の挨拶状に関しては「香典」を指す文面となる
・懇篤・御懇篤(こんとく・ご-こんとく):
心がこもっていること。手厚いこと。
・厚情・御厚情(こうじょう・ご-こうじょう):
人情が厚いこと。厚い情。相手の気配りや思いやりの心を敬って言う場合などに用いられる。
・拝眉(はいび):
人に会うことを、その人を敬っていう謙譲語。拝顔。

香典返し"のし"の書き方

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水引について

弔事ギフトに使用する水引は「黒白」「黄白」などがあり、”これが正解!”というこは無いものの、水引の色に関しては地域によって異なります。

「黒白結びきり」がごく一般的ですが、関西~西日本では「黄白結びきり」を用いることが多いなど、地域により異なりますので、その土地の一般的なものを使っている事が多い、地域のギフトショップや百貨店で使用されている水引を参考にするのもよいでしょう。

"結びきり"とは、水引の結び目が真結びになっているもので、結び直せない、つまり「何度も繰り返さないように」との意味が込められていますので弔事ギフトの場合は香典返しに限らず結びきりの水引となります。

また、ほどけそうでほどけない「あわじ結び」を用いることもあり、こちらは慶弔どちらにも使われる水引で、末永いお付き合いの意味がありますので覚えておくと良いでしょう。

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※弔事でも紅白の水引を使用することもある

弔事の場合でも地域によっては紅白の水引を用いる場合があります。

これは、五十回忌などの場合で、五十回忌の法要ができた、つまりはその家や子孫の繁栄を表す証のようなものであり、めでたいと捉えるためです。

この場合の水引は「結びきり」となりますが、通常お祝い事に使用されるものとは違い、水引の右上にある「熨斗」が無いものを使用しましょう。

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一般的には「のし紙」などと言われ混同されがちですが、「のし(熨斗)」とは水引の右上に印刷されている上記画像のような部分を指します。

これは「熨斗鮑(のしあわび)」と言われ、古くはアワビの肉を薄く切り、火のしを使って平らにのばし乾燥させたものを色紙に包み、慶事の贈答品に添えていました。

これが時代とともに簡略化され、現在の一般に「のし紙」と呼ばれるあわじ熨斗を模した熨斗が印刷されたものとなりました。

※当ブログでも総称して「のし・のし紙」と記載しております。

仏事における精進料理では魚などの生臭物が禁じられているため、精進でないことを示すために、慶事では熨斗を添えるようになったとも言われています。

のし紙の表書き

のしの書き方には宗派によっても様々ありますが、「志」は宗派に関係なく使用できる表書きで、香典返しでは一般的にはこちらの表書きがよく利用されているのではないでしょうか。

満中陰とは

西日本(主に関西地域)では、「満中陰志」とされる場合も多く、仏教の場合、人の死後49日の間を「中陰」の期間といい、忌明け後に贈る香典返しはこの中陰を終えた(満了した・満ちた)という意味で「満中陰志」とされます。

「志」は感謝の印を表したものですので、「満、中陰の志」というわけなんですね。

神式やキリスト教では「偲び草」

香典返しというしきたりがない神式やキリスト教の場合でも、別記事(香典返しの基礎知識)でも記載したように日本の風習に習い、五十日祭や三十日目の追悼式、一ヶ月目の召天記念日にそれぞれ香典返しにあたる品を用意することが多いようです。

この場合の表書きでは「志」の他に「偲び草」(偲草でもOK)と書くこともあります。

香典返しの場合のし下は「故人」の苗字

先述ではのし上(水引の上部)に記載する内容について書きましたが、のし下(水引の下部)には何を記載すればよいでしょうか。

通常、のし下には贈り主の名前を記載しますが、香典返しの場合は「喪家」つまりは亡くなった方の苗字を入れるのが一般的です。

書き方としては、苗字のみ、または、○○家という書き方をします。

この場合、A家の最後の一人が亡くなった場合でものし下には、A(家)といれます。 少し疑問に思われるかもしれませんが、「A家のお香典返し」と考えると理解しやすいのではないでしょうか。

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相手が故人とあまり縁がなかった場合は

最近では喪主名や施主名を記載することもあるようですが、妻の親がなくなった場合で、夫の仕事関係の方へお香典返しをする場合など、故人とあまり縁がなかった方へ香典返しをする場合は、香典返しを宅配する場合なら、夫の名前で発送し、中身は喪家の名前が記載されたのし紙とされるのがいいでしょう

「のし下がこの名前だと相手がピンとこないかも・・」という理由であれば、よほどの事情がない限り、受け取る相手によってのしに記載する名前を変更する必要はないですし、香典返しの多くは挨拶状も添えることが多いですので受け取りの際に誰からの品か分かりさえすれば、のし下は通常通り喪家の名前でいいでしょう。

手渡しする際も同様で、こちらは尚のこと直接お渡しするのですから問題はないでしょう。

※喪主=遺族の代表となり、葬儀を行う人 

※施主=葬儀などにかかる、費用を負担する人(お布施をする主)

※喪家=喪に服す家・当ブログでは喪家=故人の苗字としても使用

「志」と「寸志」の違いに気をつけて!

のし書きをお店に依頼する際に「志」と「寸志」の取り違えに注意してください。
「志」とは仏事に使用する表書きで、

「寸志」は目上から目下へお礼や差し入れなどする際に使われるものです。
また、紅白の水引ののし紙が一般的ですが、これを仏事で使用すると大変失礼な事になってしまいます。

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また、寸志のつもりで用意したにもかかわらず、表書きに仏事で使われる「志」と入れないように注意しましょう。ギフトを扱うお店でも、この2つの取り違えはよく耳にします。

仏事は「志」で、黒白または黄白などの水引で、「寸志」は目下の方へ贈る場合にのみ、紅白ののし紙で用意してもらいましょう。

きちんとしたお店ならば、志とお願いすれば仏事用、寸志といえば紅白、と察してくれるかと思いますが、万が一を考えてきちんと把握しておくようにしましょう。

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香典返しを辞退された方への対応

基本的には辞退されてもお返しするのがマナー

遺族を気遣って「お香典返しを辞退します」といった方や、職場など一同で香典をするにあたり一人ひとりの金額が少額になるため"お返しには及びません"と辞退される場合もありますが、基本的にはお返しは必要といえます。

故人のかわりにお礼を伝えるものでもありますので、辞退された場合でもお返しをしても失礼にはあたりませんし、しなくて良いということはありません。

香典返し不要のケース

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公的な職に就いている場合には、法的に香典返しを受け取れなかったり、職場で受取を禁止されていることがありますので、そういった場合にはお香典返しをするとかえってご迷惑になる場合もありますので控えるのが正解です。

遺族を気遣って辞退された方へは

基本的にはお香典返しは通常通り用意されるのが良いですが、香典返し以外でも感謝の気持ちを伝えることはできます。

一旦はご厚意に甘えさせて頂き、お礼状をきちんと贈った後、お中元やお歳暮など別の機会で「お礼」をすることも出来ます。

 

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職場などの関係で辞退された方へは

先に述べたように公的な職に就いている方へのお返しは控えますが、職場から一同で頂いたお香典へは「差し入れ」などのように皆さんに行き渡る菓子折りなどお返しされるのがよいでしょう。

※他の方からの香典を参列者が預かって来たなど個人のお名前で頂いたお香典へは、葬儀に参列されていない場合でもお香典返しはそれぞれに必要です。

香典返しはお相手のご厚意を汲んで

お香典返しは基本的はするというのが本来ですが、辞退された方も遺族を思ってのことですので、そこは突き返したようにならないよう、お相手との関係性や地域の風習なども考慮していきたいものです。

ご厚意に甘えさせて頂く場合も、全く何もしないのはやはり失礼にあたりますので、お礼のお手紙を書く、または電話で感謝を伝えるようにしましょう。

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香典返しを受け取ったらお礼を述べてはいけない

葬儀後、忌明けに合わせて香典返しが送られてくる場合がありますが、香典返しを受け取ったときには、礼状も含め、お礼を述べることは失礼に当たります。

お礼にお礼は必要なく、不祝儀の場合は「繰り返される、後を引く、長引く」など不幸を重ねると捉えることなどから、香典返しへのお礼はしなくてもよいとされています。

お礼ではなく報告をする

昔は香典返しは喪主が直参していたこともあり、その場で言葉を掛ける事ができましたが、近頃は香典返しも宅配が一般的となり、貰いっぱなしという状況が気になるという方も中にはおられるかと思います。

遺族にきちんと届いた事を伝えたいと思われる方もいらっしゃるでしょう。

そんな場合は、喪中見舞いを兼ねた手紙やはがきを出すか、親しい間柄なら香典返しが届いた旨を連絡するのもよいでしょう。

その際には「結構な物を頂いて」や「ありがとうございました」などの表現は避け、遺族への気遣いと『香典返しが届いた事だけ』を伝えるようにしましょう。

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遺族の状況にも配慮を忘れずに

四十九日が過ぎた頃は疲れも出てくる頃です。相手への気遣いのつもりでした電話で長話しなどしないように、相手を気遣いつつ香典返しを受け取ったことの、あくまで報告に留めましょう。

また、他にも同じように電話をされる方もいらっしゃる場合など、電話の対応でかえって遺族の方を疲れさせてしまうということのないように、十分に配慮を心がけましょう。

何もしないのが気遣い

上記でもハガキや電話での香典返しの受取報告について書きましたが、「どうしても届いたことを知らせたい」という場合についてですので、必ず報告をしなければならない訳ではありません。

基本的には「香典返しにお礼は不要」ですので、何もしなかったからといって失礼にはあたりません。

遺族も葬儀からのバタバタで疲れが出ている頃だろうからと、あえて何もしないことも気遣いなのです。

形見分けの申し出を受けたら

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忌明け後に故人が愛用していた遺品を形見としてごく親しい近親者や友人などに贈ることを「形見分け」といいます。この形見分けは故人がお世話になったことへのお礼も意味もあり、故人との思い出を偲ぶことが供養にもつながるというのが形見分けの目的ですので、申し出があったら素直に受け取りましょう。

しかしあまりにも高価なものや、かえって故人を思い出して辛いと思う時は、相手の心遣いに配慮した上で辞退します。

また、貴金属や美術品、高級腕時計などの高価なものは贈与税の対象になってしまうこともあります。

尚、形見分けは遺族からの申し出が合った場合のみで、こちらからお願いすることはマナー違反ですので気をつけましょう。

法要の基礎知識

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年忌法要とは

年忌法要とは無くなった人(故人)を偲び供養を行う事で、これを「追善供養(ついぜんくよう)」といいます。
初七日から四十九日までの供養を「忌日法要」と言い、忌明け後の供養を年忌法要と呼びます。

以下は四十九日後に行われる法要を順にまとめました。

百ヶ日(ひゃっかにち)

故人の命日から100日目。49日のすぐ後にあるのが百ヶ日法要です。この頃を過ぎると結婚式など慶事に出席しても良いと考える方もいらっしゃいます。

百ヶ日は「卒哭忌(そっっこくき)」ともいい、「卒」は文字通り卒業、「哭」は声をあげて泣き叫ぶことを表し、仏教では四十九日で極楽浄土へ無事に到着したと考えられ、故人が旅立ってから100日になり、そろそろ悲しんで泣くのは卒業しようという意味合いがあります。

一周忌(いっしゅうき)

満1年目で、亡くなった翌年をいいます。

のし紙に記載する際などに「一回忌」と間違われることもありますが、一回忌は葬儀のお勤めのことを言います。というのも、数え年と同じ数え方をするためで、亡くなった年が「1」とされるからです。

一周忌にあたる翌年のお勤めは、いうなれば二回忌となりますが、亡くなってから一年経った、つまり一周したということから「一周忌」という表現になっており、周忌と表現するのはこの時のみとなっています。

三回忌(さんかいき)

満2年目。

七回忌(ななかいき)

満6年目。この七回忌の頃から法要の規模を縮小していき、遺族や親族のみで行う場合が多いです。

十三回忌(じゅうさんかいき)

満12年目。

十七回忌(じゅうななかいき)

満16年目。地域や家々によっては省略する場合もあります

二十三回忌(にじゅうさんかいき)

満22年目。地域や家々によっては省略する場合もあります

二十七回忌(にじゅうななかいき)

満26年目。地域や家々によっては省略する場合もあります。

三十三回忌(さんじゅうさんかいき)

満32年目で、弔い上げ(とむらいあげ)とも言われており、一般的にはこの弔い上げをもってそれ以降の法要はせず、年忌法要は終了とするということになります。

仏教の世界では33年経てば、どんな人でも無罪となり極楽浄土へ行くことができると考えられており、この三十三回忌をもって亡くなった個人としてではなく、先祖の霊として祀られるようになります。

その為、このときに戒名を記した位牌を片付け、「○○家先祖之霊」と書かれた先祖代々の位牌を祀ります。

地域や家々によっては、五十回忌を弔い上げとする場合もあります。

三十七回忌(さんじゅうななかいき)

満36年目。地域や家々によっては省略する場合もあります。

四十三回忌(よんじゅうさんかいき)

満42年目。地域や家々によっては省略する場合もあります。

四十七回忌(よんじゅうななかいき)

満46年目。地域や家々によっては省略する場合もあります。

五十回忌(ごじゅっかいき)

満49年目で、三十三回忌を弔い上げとしなかった場合は、この五十回忌を弔い揚げとします。

この時、五十回忌の法要ができた、つまりはその家や子孫の繁栄を表す証のようなものであり、めでたいと捉えることから、のしの水引を紅白にする地域もあります。

この場合の水引は「結びきり」となりますが、通常お祝い事に使用されるものとは違い、水引の右上にある「熨斗」が無いものを使用しましょう。

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法要は地域のお寺とも相談を

上記では、仏教とひとまとめにした法要について書きましたが、同じ仏教といっても宗派(浄土真宗や真言宗、日蓮宗など)によって年忌法要の仕方は異なります。

単に地域性だけのものではなく、宗派によっても少しづつ異なる点もありますので、お経を上げて頂くお寺に事前に相談・打ち合わせをされることをお勧めします。

法要を行う際は

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法要はまとめて行ってもよい

一年のうちに2つ以上の年忌法要が重なった場合は、回忌の近い他の故人と法要を一緒に行うこともあります。これを「併修(へいしゅう)」または「合斎(がっさい)」といいます。

併修を行う場合は、日取りは早いほうの命日と合わせることが多いようですが、最近は季節柄や交通事情など諸々の事情を考慮して、できるだけ参加しやすいよう日取りを決める方も増えてきているようです。

七回忌までは独立して行う

上記で法要は一緒に行っても良いと書きましたが、七回忌くらいまでは併修せず、独立して法要を行うのが良いとされています。

この七回忌頃から法要の規模を縮小していくのが一般的で、三十三回忌もしくは五十回忌をもって弔い上げとするのが通常です。

弔い上げについては別記事「年忌法要」にも記述がございます。

案内状の送付について

併修を行う場合に案内状を送付する場合は、誰と誰の法要なのかを明記します。

例:「このたび、亡母 ○○の十三回忌と、亡父 ○○の十七回忌法要を相営みたく存じます。」

のように、誰の何の法要かを明記するようにしましょう。

のしの表書き

法要の際に用意する引き物(手土産)にお礼状を添える場合もございますが、のし紙に「亡母○○十三回忌 亡父○○十七回忌 志」などのように明記する場合もあります。表書きは「志」「粗供養」「茶の子」などだけでも構いません。

のし上の表書きだけでも構いませんが、のし下に名前を入れる場合は、施主(法要を執り行った家・遺族)の名前を入れます。(例:田中 / 田中家)

※法要に招かれてお供えの品を用意する場合は、「御供」「粗供養」などとし、のし下には誰からのお供え物か分かるように名前を入れます。現金を包む場合は、「御仏前」「御供物料」などとし、品物の場合と同じく名前を入れましょう。

法要に招かれた際は

法要に招かれたらできるだけ出席しましょう

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法要に招かれた場合は出征旗するのが原則です。病気などのやむを得ない事情を除き、できるだけ出席するようにしましょう。

また、法要はあくまで招待されたら出席するものですので、こちらから日取りを確認したり場所の問い合わせなどはしないように注意しましょう。

出欠の返事は早めに

法要の案内状が届いたらできるだけ早く出欠の返事をします。施主(遺族)側の準備(食事や引き物など)がありますので、早めの返事を心がけましょう。

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出席する場合

案内状には返信用のハガキが同封されていることが一般的ですので、遅くとも一週間前までには出しましょう。
食事の手配などもありますので、誰が行くのか、また出席者の人数も書いておくと良いでしょう。

欠席する場合

どうしても出席できない場合も、すぐに返事を出します。返信用のハガキには出席できないお詫びを一言添えるようにしましょう。

また、法要に合わせてお花やお菓子、果物など供物を贈るのも良いでしょう。後日、改めてお参りする場合も供物料や供物を持参するのが良いでしょう。

供物料・供物を持参する

法要に出席する時は、「御仏前」として現金を包むか、お菓子や果物などの供物を持参します。※四十九日より前は「御霊前」

当日は法要の始まる20~30分前には到着し、施主に挨拶をする際に「御仏前にお供え下さい」といって供物料や供物を渡します。

この時、自分からいきなり仏壇や祭壇にお供えしないよう、必ず施主に差し出すようにしましょう。

地域によっては、法要後にお供え物を分けて持ち帰ってもらう習慣もありますので、小分けになっている菓子やリンゴ、みかん、柿などの季節ごとの果物を供えることも多いようです。

遅刻や途中退席は厳禁

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法要に招かれたら、時間厳守で、途中で帰らないようにしましょう。
予め施主がきちんと準備をして営まれるものですので、遅刻したり途中で帰ってしまうことは招いた側に大変失礼になります。

やむを得ない事情で時間に間に合わなかったり、途中退席が必要となった場合は、きちんと施主に事情を説明しておきましょう。

法要に招かれたときの服装

一番ふさわしい服装は、男性であれば黒のスーツ、女性は黒のワンピースが一般的です。「平服でお越しください」など言われた場合でもこの服装であれば失礼にはあたりません。また、喪服でも構いませんが施主側の服装が平服に近いものであった場合はバランスがちぐはぐになってしまいますので、黒や暗めのグレーなど派手にならない控えめな装いが良いでしょう。

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喪中について

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「喪中」も「忌中」も基本的な過ごし方やマナーは同じ

近親者が亡くなったとき、一定期間、身を慎むことを「忌服(きぶく)」と言います。かつては死のけがれの重い期間を「忌」、けがれが薄くなった期間を「喪」としていました。

一般には「忌中」は、49日の法要まで「喪中」は一周忌まで

この期間を総称して「喪中」と言われている方も多いのではないでしょうか。
喪中と忌中は身を愼む「期間」の違いですが、どちらも過ごし方や避けるべきことは同じです。

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忌中・喪中は慶事への出席を控える

基本的には、近親者が亡くなって一年以内は、慶事(結婚式やその他祝い事)への出席は控えた方が良いとされており、当然、主催するのも控えます。

しかし、最近では喪中であっても49日を過ぎていれば出席しても良いという考えも多く、周りと相談したり、状況を見て判断される方が多いようです。

また、遺族にとって大切な催しだったり、故人が生前楽しみにしていた行事などは、「故人もきっと喜んでくれる」と柔軟に対応するケースも増えています。

お正月の過ごし方や中元などの贈答

忌中・喪中に迎えるお正月は、門松・しめ縄、鏡餅などの正月飾りはしないで、年末年始の挨拶回りも控えます。

中元や歳暮については、感謝の品、つまり祝い事とはまた違いますので贈っても良いとされています。

しかし、喪中の方に送る場合や、遺族から送る場合でも控えた方がいいかなと考える方も多く、その場合は、49日の忌明け後に送るようにします。忌明け後だと中元や歳暮の時期が過ぎてしまうという場合は、無理に時期を合わせようとせず「残暑御見舞」や「寒中御見舞」などとして送るようにしましょう。

こちらもあわせてお読みください。

喪中の過ごし方。喪に服すとは?お中元やお歳暮も控えるべき?喪に服すのは何親等まで?喪中に訪れる年中行事や結婚式への参加について - これだけは知っておきたい 香典返しのマナー

初詣は寺であれば行っても良い

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正月のお祝いは避けるべきと記載しましたが、死を穢れ(けがれ)と捉える神社と違い、寺はそういった考えがなく、神社と寺では死に対する解釈が異なることから、寺であれば喪中でも問題なく初詣はしても良いとされています。

神社への初詣でも「鳥居をくぐらなければ良い」と言われるのを耳にしますが、これはあまり賛成できる考えではありませんし、根本的な解釈から言えば、意味のない手段ともいえるので、やはり神社の境界に入ることは避けたほうが良いのではないでしょうか。

喪中はがき

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喪中はがきとは

一年以内に身内に不幸があった場合、喪に服するために新年の挨拶を書くことを事前に知らせる挨拶状(=年賀欠礼ハガキ)のことを喪中はがきといいます。

喪中はがきを出す範囲や時期は?

一般的には二親等までが喪中はがきを出す対象になりますが二親等でなくても同居の家族なら喪中はがきを出すのが一般的です。

※一親等=父、母、子   ※二親等=兄弟姉妹、祖父母、孫 

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また、送る相手については、「毎年、年賀状のやり取りをしている相手」が対象になります。

喪中であることを知らずに年賀状を送ってしまったことにより相手に気まずい思いをさせないためでもあるのでお香典をもらっている相手や、身内など、喪中であることを改めて報告する必要のない相手へは出さなくて良いでしょう。

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その他にも近年では、公私を分けて考え、仕事関係先へは例年通り年賀状を出す方が多いようです。故人との面識がない、または故人の存在を知らない方には喪中はがきは出さないという方向に変わりつつあるようです。

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喪中はがきを出す時期は、年賀状の準備をする前に出すのが望ましいでしょう。

遅くとも、郵便局の年賀状の受付開始以前に相手へと届くように出すのが好ましいですが、間に合わない場合は一日でも早く届くように手配しましょう。

一般的な時期としては、11月中旬から12月初旬までには届けば良いとされていますが、11月から年賀はがきの販売が開始されているので、できるだけ余裕を持って準備するようにしましょう。

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喪中はがきの文面

・「いつ」「誰が」亡くなったか
・喪中であるため年末年始の挨拶を欠くこと
・本年中にお世話になったことへのお礼
・年が明けても変わらぬお付き合いへのお願い
・日付・差出人

喪中はがきの文面を自作する場合は上記の内容が書かれていれば、まず問題ないでしょう。

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喪中はがきではじめて不幸を知った場合、すぐにでもお悔やみの連絡を、と思われる方もいらっしゃるかと思います。また、葬儀の際にできなかった香典や、お気持ちのお供え物を贈って(持って)こられる場合も。

喪中はがきを出した側は「そのようなお気遣いは不要」と考えるかもしれませんが、受け取った相手の心情としては、そういう訳にはいかないもの。

差出人の住所や電話番号といった連絡先を記載することも、ある意味、親切な場合もあるのです。

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【参考文献】
葬儀・法要・相続 マナーと手続きのすべて:主婦の友社編
お坊さんがイチから教える! 葬儀・法要のマナーと心がまえ―宗派ごとの違いも大胆に説明:現代の葬儀を考える僧侶の会 (監修)
作法が身につく しきたりがわかる 冠婚葬祭マナーの便利帖:岩下宣子 (著, 監修, 監修)
冠婚葬祭とマナーの基本事典:ザ・アール監修・成美堂出版
[最新ビジュアル版]冠婚葬祭お金とマナー大辞典:主婦の友社編