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はじめてでもわかる!葬儀・香典返し完全ガイド

突然の出来事に慌てないために、仏事に関わる疑問をシーン別にまとめてみました。これが正解!の頑なさより、状況に合わせて対応できる一般的な常識人を目指そう

通夜への参列で気をつけたい通夜の服装や弔問のマナーについて。お通夜へは何を着て行くのが正解?お悔やみの言葉にもタブーがある?通夜ぶるまいは受けたほうがいいの?

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通夜は本来、故人と深い関わりをもつ人たちが集まり別れを惜しむ場

本来、通夜は遺族や近親者、親しい友人たちが集まり、夜通し故人との最後の別れを惜しみ、故人の霊と遺族を慰めるためのものでした。

しかし、最近では通夜も告別式と同じように「故人とお別れする場」と捉えるのが一般的な考えになってきました。

そのため、昼間に行われる葬儀・告別式よりも出席しやすい通夜に参列する人が多くなっているようです。生活事情も様々な昨今では仕方のない、自然な変化かもしれませんが、特に親しい関係でなければ通夜には出席せず、告別式に参列するのが本来の形であることも知っておきましょう。

ともあれ、忙しい現代においては告別式には事情があり、参列できないから通夜に参列するという方も多く、昼間に行われるのが告別式、夜が通夜、というざっくりした認識なのが現実ではないでしょうか。

通夜に参列したからといって決して非常識というわけではありませんので、ここは現代の考え通りに、故人との最後の別れをするという意味で通夜でのふるまいやマナーについて知っておきたいことをまとめました。

受付は開始時刻の10分前には済ませておく

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式場には通夜開始時刻の10分前くらいには着くようにし、受付で記帳します。その際に、「この度はご愁傷様でございます。ご霊前にお供えください。」と簡単にお悔やみを述べて香典を差し出します。

香典を包む不祝儀袋(香典袋)の選び方やそこに書く表書き、金額の目安など突然の出来事にも慌てないために知っておきたい香典の基本マナー - これだけは知っておきたい 香典返しのマナー

 受付がない場合は、焼香の時に祭壇に供えるか、遺族に渡します。

通夜の会場に入ったら

通夜の会場では、喪主・遺族・近親者や世話役、職場関係者などが着席していますので、一般会葬者はその後ろの席になります。会場に入る際は一礼し、後方の席に着きましょう。

仏式の場合、僧侶の読経、遺族や親族などの後に一般会葬者の焼香となります。

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お悔やみは忌み言葉に気をつける

通夜の前や通夜ぶるまいなどの席で、遺族にお悔やみや慰めの言葉をかけたいと思われる方もいらっしゃるでしょう。

お悔やみの言葉をかける際は、忌み言葉に気をつけて、状況に応じて簡潔に話すようにしましょう。

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忌み言葉とは

不幸が続くことを避けたいという思いから、配慮するのが忌み言葉です。また、相手の宗教によって使わない言葉もありますので、弔問のときだけでなく、手紙や弔電にも使わないよう気をつけましょう。

重ね言葉:

「重ね重ね」「重々」「いよいよ」「度々」「またまた」「またまた」など、不幸が重なるとして避けるべき言葉です。

「かえすがえすも残念」などと言う場合は「誠に残念」など言い換えをしましょう。

続くことを連想させる言葉:

「再び」や「追って」などの言葉にも注意しましょう。

直接的な表現:

「死ぬ」「死亡」「存命中」などの言葉も言い換えをしましょう。

「死ぬ・死去」などは「ご逝去」や「永眠」「急逝」などに。

「存命中」は「ご生前」に言い換えましょう。

音が不吉な言葉やおおげさな表現:

「四」や「九」などは"死""苦"を連想させるため避けたほうがよいでしょう。

また、「とんだこと」や「浮かばれぬ」などおおげさな表現も避けるようにしましょう。

宗教によって異なる忌み言葉:

「冥福」「供養」「成仏」「往生」などは仏教用語なので、仏教以外の宗教には使わないようにしましょう。

キリスト教では「哀悼」や「お悔やみ」も使いませんのでこちらも気をつけましょう。

お悔やみは遺族の状況も配慮して簡潔に

遺族は多くの弔問客に対して同じように対応をしなければなりません。その為、大声で話したり、長く話しをしたり、故人の病状や死因についてあれこれ尋ねるのもマナー違反です。

場合によっては、慰めるつもりが遺族を疲れさせることにもなりますので、状況に応じて簡潔に言葉をかけるようにしましょう。 

通夜に参列する際の服装

正式な喪服は、もともと遺族だけが着るものでしたが、現代では遺族以外でも喪服を着用することが一般的になってきました。

遺族が着るもの、という本来の意味からすれば、一般会葬者の立場であれば、喪服でなくても地味な服装であれば良いということになりますが、通夜に参列する場合も喪服を着ることが一般的になっています。

喪服と一口に言っても黒であれば良いのか、他に決まりがあるのかなど、礼装には「正式礼装」「準礼装」「略式礼装」に分けられ、それぞれに格が異なりますが、一般会葬者として参列する場合には、準礼装や略礼装と呼ばれる服装でも良いとされています。

女性の場合:

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黒無地のオーソドックスなワンピースやスーツ、アンサンブルが正式礼装とされていますが、一般会葬者の場合、部分的にレースやサテンを用いるなど、適度に流行を取り入れた準礼装、もしくは、黒や紺、グレーなどのワンピースやスーツ、黒のパンツスーツの略礼装でも良いとされています。ただし、派手にならないよう十分な注意が必要です。

透ける素材や白のブラウスなどのインナーは避け、襟元の詰まったデザインのものを着用しましょう。

ストッキングはナチュラルな肌色か黒にし、靴はシンプルなヒールの高すぎないパンプスにしましょう。※ヒールがまったく無いものはカジュアルな印象のためNG。

バッグも布製が正式とされていますので、派手な飾りの付いたものや大きすぎるデザインはNG。小型の手提げタイプかクラッチタイプにしましょう。

光沢がなければ革製でも良いとされていますが、クロコやヘビ、オーストリッチなどのバッグはNGです。

アクセサリーは、ネックレスであれば、白やグレー、黒の真珠や、光沢のないオニキスなどの一連のものにしましょう。二連、三連のネックレスは不幸が重なるとされるのでNG。

冬場コートを着用する際も、黒や濃紺など地味なものにします。また、毛皮や革ジャン・アニマル柄など、派手な印象になるコートは悲しみの場にはふさわしくないので避けましょう。

ハンカチは白か黒の無地にし、柄物は目立つので避けましょう。フォーマル用の黒のハンカチがベスト。

 清浄な香がたかれる通夜や葬儀の場に華やかな香水はNG。わざわざ付けないようしましょう。

雨が降っている場合のも色柄物の傘は目立つので避け、黒などの地味な色のものにしましょう。

【女性編】通夜・告別式への参列の際に気をつけたいNGファッション。ふさわしい装いとは。ヘアメイクや小物にもマナーがある。 - これだけは知っておきたい 香典返しのマナー 

男性の場合:

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正式な喪服は、洋装の場合モーニングコートとされていますが、通夜・告別式を通じて、遺族をはじめ一般会葬者までブラックスーツを着用するのが一般的になってきました。

ブラックスーツは慶弔どちらでも着られるように考えて作られた礼服で、略礼服とされますが、現在では、準礼装として扱われています。

一般的な黒のビジネススーツとは違い、漆黒でデザインもオーソドックスなものになっています。

上着はダブルもシングルでも格は同じで、ズボンのすそはシングル仕立て。

カフスボタンを付ける時は、光るものは避け、銀台にオニキスなどの黒石を。

ネクタイは黒で、ネクタイピンはNG。

急ぎ駆けつける場合などで、ブラックスーツを着用できない場合は、濃紺や黒の無地のダークスーツでも良いとされています。

ネクタイも地味なものであれば黒でなくても構いませんが、派手で目立つものはNGです。

時計もゴールドや宝石の入ったキラキラ派手なものは避けましょう。

【男性編】通夜・告別式への参列の際に気をつけたいNGファッション。ふさわしい装いとは。身につける時計や靴下にまで配慮を。 - これだけは知っておきたい 香典返しのマナー 

通夜ぶるまいは受けるのが礼儀

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最近では一般会葬者の場合、通夜の焼香が済んだらそのまま引き上げることもめずらしくありませんが、もし誘われたときは遠慮せず席につき、一口でも箸をつけるのが礼儀です。

しかし、通夜ぶるまいの席は、弔問に対するお礼とお清め、故人の供養のために設けられる席ですので、故人とは関係のない話に夢中になったり、あまり故人と親しい関係でないのにお酒を飲んで長居をしないようにしましょう。

あくまで故人との「お別れを惜しむ」場であることを忘れずに、間違っても宴席と勘違いしないよう注意しましょう。

途中で退席する時は周囲の人に「お先に失礼します」と言って静かに退席しましょう。