はじめてでもわかる!葬儀・香典返し完全ガイド

突然の出来事に慌てないために、仏事に関わる疑問をシーン別にまとめてみました。これが正解!の頑なさより、状況に合わせて対応できる一般的な常識人を目指そう

葬儀と告別式はどう違う?会葬のマナー

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葬儀と告別式は儀式の内容が違う

葬儀は故人を葬る儀式で、遺族や近親者、特に関わりの深かった人だけで行われます。告別式は、葬儀の後に営まれ、故人にゆかりのある人が別れを告げる儀式です。

一般の人は告別式に参列しますが、最近は葬儀も告別式も続けて営まれることが多いので、一般会葬者も葬儀から参列していることになります。

受付での一般マナー

葬儀に出征旗する場合は定刻よりも早めに会場に行き、席につきましょう。席の指示がない場合は控えめな席に着きます。

告別式だけ参列する場合は開始時刻の10分前には受付を済ませます。

コートや帽子などは受付の前に脱ぎ、クロークがあれば大きな荷物とともに預けましょう。受付では「この度はご愁傷様です」など簡単なお悔やみを述べ、香典を差し出して会葬者名簿に記帳します。

通夜で香典を差し出している場合は、「お供えはすませましたので」と一言述べて記帳しましょう。

記帳が済んだら「お参りさせて頂きます」と一礼し、式場に向かいましょう。

通夜への参列で気をつけたい弔問のマナーについて。通夜へは何を着て行くのが正解?お悔やみの言葉にもタブーがある?通夜ぶるまいは受けたほうがいいの? - これだけは知っておきたい 香典返しのマナー

式場に入ったら

式場では案内に従うか、自分の立場を考えて適当な席につきます。一番前から喪主や遺族、葬儀委員長などが座りますので、後方の控えめな席に着くのがよいでしょう。

式場に入った際に、遺族のところに出向いてお悔やみを述べることは避けます。式場では友人・知人同士での会話も控えるようにしましょう。

焼香などの拝礼は、喪主から始まり、遺族や近親者と続いて最後に一般会葬者の焼香という順番になります。前の人との間隔があきすぎないように気をつけて祭壇の前に進みましょう。

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出棺の見送り

一般会葬者は焼香が終わった後はできるだけその場に残り出棺を見送るようにしましょう。遺族による最後の対面が行われるので、一般会葬者は外で静かに待ちます。

霊柩車が動き出したら頭を下げ合掌をして見送ります。出棺を見送った後は静かに退出しましょう。

火葬場への動向を依頼されたら

火葬場への動向を依頼されたらできるだけ同行するのが礼儀です。

遺族から依頼があった場合は以降つ迎えの法要にも出席します。その場合は、その後の精進落しにも参列してもらいたいと考えてのことなので、最後まで参列して構いません。

本来、精進落しは四十九日の忌明け後の会食のことですが、最近は葬儀・告別式当日の遺骨迎え法要のあとの会食を指すことが多くなってきているようです。

 

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【参考文献】
葬儀・法要・相続 マナーと手続きのすべて:主婦の友社編
お坊さんがイチから教える! 葬儀・法要のマナーと心がまえ―宗派ごとの違いも大胆に説明:現代の葬儀を考える僧侶の会 (監修)
冠婚葬祭とマナーの基本事典:ザ・アール監修・成美堂出版
身近な人が亡くなった後の手続のすべて:児島 明日美 (著), 福田 真弓 (著), 酒井 明日子 (著), 児島 充 (その他)