近親者が亡くなって49日にの忌明けを終えると必要になってくるのが「香典返し」です。
故人の死を悼み、お心遣いをくださった方々のお気持ちに感謝することはいうまでもありません。
しかし、49日の忌明けを終えるまでは何かと雑務に追われたりとばたばたするのも現実です。
そんな中で各方面からいただいたお香典ひとつひとつに対し、その金額の半額程度のお返しの品を選ぶのは意外と手間と時間がかかるものです。
筆者も香典返しの苦労経験者ですのでその時の体験談をふまえ、こういう方法で親族・その他の方々への香典返しを乗り切ったというアドバイス的な記事を書かせていただきたいと思います。
初七日を終えたら香典返しについて考えはじめる
葬儀当日に初七日まで行うケースが増えていますが、そこでやれやれとはいきません。
香典返しを送る忌明けまではまだ時間があると思っていると、忌日法要や日常の雑務に追われ「香典帳の整理もまだやってない!」と慌てることになります。
初七日から忌明けまでは思いの外早いのです。
筆者はというと、35日の忌日法要のあたりに「香典返しをそろそろ注文しなきゃな」と思いはじめましたがそこから忌明けまでは一週間しかありません。
はい。香典帳の整理もしていません。誰から幾ら頂いたか、住所の確認、何を送るかなどやることは山積みです。
香典帳は帳場の方々がある程度まとめてくださっていたのでさほど苦労はありませんでしたが、芳名帳をもとに送付先リストを作るのが大変です。
様々な筆跡があります。読めません。
ご近所、親戚関係は名前さえわかれば何とかなりますが、故人とのつながりで参列くださった面識のない方の場合などは困ります。そういう方は遺族側からしてみれば「見知らぬ人」ですので芳名帳が頼りとなりますが、達筆すぎてなんと書いてあるのかわからないという方も中にはいらっしゃいます。
人づてに確認をしたり、ネットで住所を確認したり、暗号解読さながらこれはこういう文字ではないのか?など試行錯誤して住所録を完成させたこともあります。
とにかくそれらを完了させてから予算をもとに品物選びをしますのでギリギリだと商品の手配が間に合わないということにもなりかねません。
準備は早めにしておくのが肝心です。
香典返しの品物選び
香典返しではタブーとされる品物や避けたほうがよいとされる品があります。
宗教によっては「四足生臭物(よつあしなまぐさもの)」といわれる肉や魚はタブーとされていたり、酒や嗜好品など慶事を連想させるような品も避けたほうがよいとされています。
では、香典返しではどのような品物がよいとされるのでしょうか。
それは「消え物(きえもの)」です。
消え物とは洗剤や海苔・お茶などの使って(食べて)なくなる消耗品のことを指します。
ただ、昨今では物が豊富にあり核家族が増えている中で洗剤や海苔をいただいても消費しきれないという方も多いようです。
特に洗剤は様々な種類があり、各家庭ごとに決まった銘柄を使っているのでそれ以外のものをいただいても使わないなんてことも。
定番であったはずの消え物でさえ現代では贈りづらいという事情も多々あります。
タブーを気にせず相手の好きなものを贈りたい
香典返しは「こうであるべき」はおいといて、せっかくなら不要なものを贈ってしまうよりは相手の好みにあったもの、必要なものを贈りたいと思うのは香典返しに限ったことではありませんね。
では何を贈るのがいいのでしょうか。
マナーや常識などを口にしたらきりがありませんし、それこそ形ばかりのお返しになりかねません。
また、香典返しは遺族と親しい方や面識のある方ばかりに贈るのではなく、相手のことを何も知らずに贈る必要もでてきます。前知識なしです。
そんな香典返しで一人ひとりに合ったお返しを贈るため品物を選ぶのは非常に困難となります。不可能とまでは言いませんが不可能に近いでしょう。
そんな中で昨今需要を伸ばしてきているのが「カタログギフト」です。
カタログギフトならほぼ予算のことだけ考えてあとは相手にその中から好きなもの・必要なものを選んでもらうだけなので「不要なものを贈りたくない」と考える場合には非常に合理的であり、ある意味思いやりが一冊に詰まったお返しといえるでしょう。
香典返し挨拶状や礼状が無料! 香典返し専門店 穂乃香
お店に品物選びを任せてしまうのも一つの手段
「お返しの数が多くなるので予算から品物を選ぶのも大変」
「ばたばたしていて香典返しの準備が遅れてしまったけど今からでも間に合うか心配」
時間とお金が必要となる香典返しでは予算や納期なども重要になってきますが、筆者のように49日の忌明けまでもう一週間しかない!という慌ただしい状況では適切な品物選びをしているヒマもありません。
慌てず余裕を持って準備をするに越したことはありませんが、実際には葬儀後はやることが山積みで香典返しのことだけを考える余裕はありませんでした。
「海苔でいいや」「カタログギフトでいいか」とある程度品物の目星はついていても、それがあと一週間のうちに注文して間に合うのかどうかさえわかりませんし、正直にいうと香典返しさえ相手に失礼のないように贈ることができればそれでいいとさえ思いました。
筆者の場合はお店の方に電話で問い合わせをし、納期が間に合うかどうか調べていただき間に合わない場合は別の商品を提案していただくというかなりの手間を費やしました。
その時に親切にお世話になったお店が本ブログでも度々紹介している香典返し専門店 穂乃香さんです。
知人のお父様が亡くなり今年が初盆だったのでお供えを注文しようとサイトを覗いてみると、そういった納期や品物選びなどを代行してくれるというサービスがありましたのでご紹介させていただきます。
筆者のときはなかったのですが、紹介ページをよく見てみるとあの時電話でお願いしていたことや面倒だと思っていたことをお店が引き受けてくれるというものでした。
・商品一つひとつの納期確認が面倒
・挨拶状など細かな注文がややこしい
・とにかく時間がないので間に合うように商品を見繕ってほしい
などの困りごとをお店におまかせできるというもの。
当時は表立ってこういうサービスはされてなかったですが、それに近いこちらの手間をほとんど引き受けてくださっていたので他にも私のようなお客が多かったのかもしれませんね。 どうせならサービスとして大きく宣伝してやれって感じでしょうか。
かゆいところに手が届く親切なお店でしたので香典返しでお困りの方は一度サイトを見てはいかがでしょうか。
自分では文章を考えるのも困難な挨拶状も形式ばったものだけでなく、こちらの状況に見合った文面に提案・変更もしてくださるので「なんかちょっと違うな」というモヤッとした挨拶状や礼状で妥協する必要もありませんでした。
なんだかんだこのお店とも香典返しからはじまって法事のお返しや各所への喪中見舞いなどのお供えもすべてお願いしてるのでもう数年のお付き合いになります。
一つ欲をいえばポイントがたまるシステムならよかったなぁ。。。