はじめてでもわかる!葬儀・香典返し完全ガイド

突然の出来事に慌てないために、仏事に関わる疑問をシーン別にまとめてみました。これが正解!の頑なさより、状況に合わせて対応できる一般的な常識人を目指そう

寒中見舞い 喪中の文例2018 余寒見舞いとは

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喪中で年賀状を出さなかった方や、相手が喪中と知らずに年賀状を出してしまったという方は「寒中見舞い」を出すことをおすすめします。

年始のごあいさつ・年賀状に変わるもの、喪中に年賀状を頂いてしまった際の返事などシーンに合わせて文例をご紹介致します。

寒中見舞いを出す時期

通常は松の内が過ぎた1月7日(関西では1月15日)から2月4日の立春までとされていますが、余裕を持ち1月末までに届くように準備するとよいでしょう。

また、2月4日の立春を過ぎてしまうという場合は「余寒お見舞い」に変えて出すようにします。

余寒見舞いとは2月末までに届くように出すのが基本で、立春を過ぎれば暦の上では春となりますが、春とはいえ寒さが残る時期に出すため「余寒」となります。

それでは、寒中見舞いと余寒見舞いの違いや出す時期がわかったところで、次は文例を見ていきましょう。

寒中見舞い基本の文例

寒中お見舞い申し上げます
暖冬とは申せ寒い日が続いておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか
おかげさまで私どもは無事に過ごしておりますのでご安心下さい
寒さ厳しき折どうぞお風邪など召されぬようご自愛ください

余寒見舞い基本の文例

余寒御見舞い申し上げます
春とは名ばかりの寒い日が続いておりますが皆様お元気でお過ごしでしょうか
まだまだ余寒厳しき折お風邪など召されぬようくれぐれもご自愛下さいませ

相手への気遣いと自分の近況を知らせるのも◎

季節の挨拶として寒中見舞いを出す場合は「いかがお過ごしでしょうか」という冒頭の相手を気遣う文面の後に、「おかげさまで私どもは~・・」というように自分の近況などをふまえた一文を入れても良いでしょう。

寒中お見舞いや余寒お見舞いは寒い日を過ごす相手への気遣いをあらわし、お互いの安否を知らせ合う役割もありますので自分の言葉を交えつつ心のこもった内容にしましょう 

年始の挨拶に変わる寒中見舞い

喪中の方へ

寒中御見舞い申し上げます 
ご服喪中と存じ年始のご挨拶は控えさせて頂きましたが寒冷の候皆様いかがお過ごしでしょうか
ご家族の皆様にはお力落としのことと存じますがお心を強くお持ちになってお過ごしください
寒さ厳しき折お体大事にお過ごしくださいませ

寒中謹んでお見舞い申し上げます
ご服喪中のことと年始の挨拶は遠慮させていただきました
○○様(故人名+敬称)がご逝去されご家族の皆様にはお寂しい毎日をお過ごしのこととお察し致します
厳寒の折お風邪など召されぬようお気をつけください

自分が喪中の場合

寒中御見舞い申し上げます
服喪中につき年頭のご挨拶を控えさせていただきました
本年も変わらぬご厚誼のほどよろしくお願い致します
寒さ厳しき折どうぞご自愛下さいませ

寒中御見舞い申し上げます
亡父○○の喪中につき年始のご挨拶を差し控え失礼を致しましたが
本年も変わらぬご厚誼のほどよろしくお願い申し上げます
まだまだ寒い日が続きますがどうぞお体大事にお過ごしください

寒中御見舞申し上げます
昨年○月父○○が他界し服喪中のため年頭のご挨拶を控えさせて頂きました
ご挨拶が遅れ申し訳ございませんでした
本年もどうぞ変わらぬお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます

寒中御見舞申し上げます
昨年○月に父○○が他界いたしましたため年始のご挨拶を控えさせて頂きました
欠礼のお知らせもせず大変失礼いたしました
旧年中に賜りましたご厚情に深謝致しますとともに本年もご厚誼のほどよろしくお願い申し上げます

喪中と知らずに年賀状を出してしまった場合

寒中御見舞い申し上げます
御喪中とは存ぜず年始状を差し上げてしまい大変失礼をいたしました
お悔やみが遅れましたことをお詫びするとともに○○様のご冥福を心よりお祈り申し上げます
寒さ厳しき折どうぞお体大事にお過ごしくださいませ

寒中お伺い申し上げます
○○様ご逝去のこと存じ上げなかったとはいえ新年のご挨拶を申し上げ深くお詫び申し上げます
遅ればせながら○○様のご冥福をお祈り申し上げます
ご家族の皆様はお力落としのことと存じますがお心を強くお持ちになってお過ごしください
厳寒の折から御身お大切になにとぞご自愛下さいませ

年賀状を出してしまってから相手の不幸を知った場合はすぐにでも寒中見舞いを出してお悔やみとお詫びを伝えましょう。

寒中見舞いの時期が過ぎていた場合でも最後の一文を「余寒厳しき折」などに変え余寒お見舞いを出しましょう。

寒中見舞いを供物に添えて出す場合は、品物には必ず熨斗(のし)掛けをします。
表書きは「寒中御見舞」「御供」などとし、差出人の名前を書きます。

水引は黒や黄のもの、または無地の奉書紙など。

寒中見舞いの文章の後に
「心ばかりのものをお贈り致しました。御霊前(御仏前)にお供え頂けますようお願い申し上げます。」
などと一文入れるとよいでしょう。

こちらのお店は商品一点の購入から挨拶状や御見舞カードを無料で作成してもらえるのでおすすめです。文面の校正もきちんとしていて希望通りの内容での作成が可能です。 

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香典返し専門店 穂乃香 ほのか 

喪中に年賀状を頂いた場合の返事

寒中お見舞い申し上げます
ご丁寧なお年始状を頂戴しありがとうございました
昨年○月に父○○を亡くし服喪中のため年始のご挨拶を控えさせていただきました
欠礼のお知らもせず大変失礼をいたしました
本年もどうぞ変わらぬお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます
寒さ厳しき折どうぞご自愛くださいませ

寒中お伺い申し上げます
ご丁寧なお年始状を頂き有難く存じます
昨年○月に父○○が○歳で永眠いたしましたので年頭のご挨拶を差し控えさせて頂きました
旧年中にお知らせするべきところ年を越してしまいました非礼を深謝いたします
寒い日が続きますがどうぞお体大事にお過ごしください

寒中御見舞い申し上げます
この度はご丁寧なお年始状を頂戴しありがとうございました
喪中のため年頭のご挨拶を差し控えさせて頂きました
旧年中に賜りましたご厚情に深謝致しますとともにご通知が遅れましたことをお詫び申し上げます
今後とも変わらぬご厚誼のほどよろしくお願い致します

 故人宛で年賀状を頂いた場合

寒中お伺い申し上げます
このたびはご丁寧なお年始状を頂戴しありがとうございました 
皆様におかれましては良いお年を迎えられましたご様子心からお慶び申し上げます
実は昨年○月に父○○が永眠いたしました
ご通知が遅れましたことお詫び申し上げますとともに皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます

寒中御見舞い申し上げます
ご丁寧なお年始状をいただきありがとうございました
父は昨年○月に他界いたしました
旧年中にお知らせ申し上げるべきところ年を越してしまいましたご無礼の段お許し下さい
父が生前賜りましたご厚情に深謝いたしますとともに皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます

遺族が代わりに返事をする場合、差出人名の横に「○○(故人名)長女□□(差出人名)」などと書き、差出人との関係性を明確にするのがよいでしょう。 

お見舞いとお伺いの使い分け

上記の文例では「寒中御見舞い」という書き方を多くご紹介しましたが、中には「寒中お伺い」という書き方も例文に上げていたのをお気づきでしたか?

寒中御見舞いで間違いはありませんが、私はお見舞いとお伺いの使い分けとして、
相手が目上の場合やかしこまった文章にする場合は「お伺い」としています。

お見舞いよりへりくだった言い方で印象もより丁寧に感じるからです。

みなさんも「寒中お伺い」ぜひ使ってみてください。

寒中見舞いに供物を添える場合

不幸を知らずに年賀状を出してしまった場合や、後から不幸を知った場合はお悔やみの言葉とともに供物や香典を贈ってもいいでしょう。

弔事ギフトの専門店であれば商品を買えば無料でつけてくれる所もありますのでそういったお店を選ぶといいでしょう。

供物を添える場合の文面としては、

寒中御見舞い申し上げます
御喪中とは存ぜず年始状を差し上げてしまい大変失礼をいたしました
お悔やみが遅れましたことをお詫びするとともに○○様のご冥福を心よりお祈り申し上げます
寒さ厳しき折どうぞお体大事にお過ごしくださいませ

供養のしるしに心ばかりのものをお送りいたします
どうぞ御仏前(御霊前)にお供えください

※49日が済んでおらず忌明け前の場合は「御霊前」と表現します。
忌明けが過ぎていれば「御仏前」で大丈夫ですが仏教でも宗派によっては忌明け前でも「御仏前」と表現しますので気をつけましょう。

キリスト教や神式の場合は書くとすれば一貫して「御霊前」でよいでしょう。

宗派がわからない場合などは、「どうぞお納めください」などに留めておくか「○○様(故人名)にお供えください」でもよいでしょう。

筆者が以前に香典返しで利用したお店でも寒中見舞いや喪中はがきをお願いでき、文面もこちらの希望通りに作成してもらえたので参考までにご紹介させて頂きます。

文面の作成は難しいという方はこの記事の文面を自由にお使い頂いて大丈夫です。

今回ご紹介させて頂いたお店は校正もきちんとしてくださり安心しておまかせできました。

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香典返し専門店 穂乃香 ほのか