はじめてでもわかる!葬儀・香典返し完全ガイド

突然の出来事に慌てないために、仏事に関わる疑問をシーン別にまとめてみました。これが正解!の頑なさより、状況に合わせて対応できる一般的な常識人を目指そう

引き出物?引き物?仏事ではどちらが正しい言い方なの?

引き出物といえば何を思い浮かべますか?

結婚式?パーティの記念品?お土産?
引き出物という言葉から連想されるものは様々ですが、中でも引き出物といえば「結婚式」というイメージが非常に強いように思います。

しかし、おめでたいことばかりでなく仏事でも引き出物という言葉を耳にする機会もあります。

このように「引き出物」という言葉を仏事で使うことは正しいのかという疑問について引き出物の言葉の意味や由来なども含めてご紹介していきます。

引き出物の意味

引き出物とは結婚式や祝賀パーティなどの祝い事で招待客に配る贈呈品のことをさしますが、祝い事に限らず法事などを含む冠婚葬祭で配るもの全般を指してそう呼ぶこともあります。

昔は披露宴の料理の一部を持ち帰る習慣がありましたが、衛生面などの理由から料理ではなく記念となる品を配るようになりました。

引き出物の起源

古くは平安時代頃に馬を庭に引き出して客へ贈っていたことからとされており、 やがて馬の代わりに「馬代(うましろ)」として金品を贈るようになり、次第に引き出物は酒宴の膳に添える物品や、招待客への土産物をさすようになったと言われています。

法事で配る品も引き出物?

引き出物は祝い事というイメーが強いですが、法事で参列者に持ち帰ってもらう返礼品も引き出物と呼ぶことがあります。

引き出物というのが招待客に配る品であることから、仏事でも引き出物という言葉を使うことは間違いとは言えません。

しかし、やはり引き出物=結婚式というおめでたいイメージを抱く方が多いことも事実です。
最近では仏事に関係する場合は引き出物という言葉ではなく「引き物(ひきもの)」という言い方をするケースが増えています。

意味としては同じですが、慶弔で区別をつけることで不愉快な思いをする人も減るという考えもあるようです。

「引き出物」は仏事で使う言葉として誤りではありませんが、祝い事との区別をつけるために「引き物(ひきもの)」という言葉があることも知っておくといいでしょう。

 

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