はじめてでもわかる!葬儀・香典返し完全ガイド

突然の出来事に慌てないために、仏事に関わる疑問をシーン別にまとめてみました。これが正解!の頑なさより、状況に合わせて対応できる一般的な常識人を目指そう

49日をかなり過ぎてから香典を頂いたら 返礼はどうするのが正解?

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一般的に香典返しといえば49日の忌明けが済んだら贈るという認識ですが、49日がとっくに済んでから遅れてお香典を頂いた場合はお返しはどうすればよいのでしょうか。

挨拶状や礼状、熨斗(のし)の表書きなど通常の香典返しとは異なるのでは?と心配になった方はぜひ当記事で不安を解消してください。

熨斗(のし)の表書き

49日から随分日が経っている場合でも熨斗(のし)の表書きは通常の香典返しと同様でかまいません。

宗教問わず用いることができる「志(こころざし)」とするのがよいでしょう。
主に関西地方で用いられる「満中陰志(まんちゅういんし)」も忌明けから何ヶ月も日が経ちすぎている場合は「志」とだけ書いておくのが無難です。

仏教では人が亡くなってから7週間(49日間)は「中陰(ちゅういん)」といい、死者が現世と冥土の間をさまよっているといわれます。
忌明けとなる49日は「満中陰(まんちゅういん)」といい、香典返しの表書きとして「満中陰志(まんちゅういんし)」と記載します。

中陰の期間を満たした(満中陰)お返し(志)ということです。
満中陰志と書くのは志に対する意味を明確に記載したものと考えればよいでしょう。

www.kouden-guide.info

挨拶状・礼状

通常の香典返しでは挨拶状を添えてお返しするのが一般的ですが、49日から日が経ちすぎている場合でも同じ挨拶状を用いて問題はないのでしょうか。

まずは一般的な香典返しに用いられる挨拶状の文面を見てみましょう。

謹啓
御尊家御一同様愈々御清祥のこととお慶び申し上げます
過日 亡父 次郎儀死去の際は御懇篤なる御弔慰と過分なる御厚志を賜わり御厚情の程誠に有難く厚く御礼申し上げます
おかげをもちまして忌明けの法要を滞りなく相営みました
早速拝眉の上親しく御礼申し上げるのが本意でございますが書中をもって御礼かたがた御挨拶申し上げます
敬 具
平成二十九年七月
石 川 太 郎

追伸 忌明けのお印までに粗品をお届けさせて頂きましたので御受納下さいます様お願い申し上げます

こちらが私が以前に香典返しで利用した挨拶状ですが、赤字にしている箇所がどうしても今まさに「忌明けが済みました・葬儀の際はありがとうございました」というニュアンスの文章になっているため、時を経て使用するには少し違和感があります。

もちろん受け取った相手が違和感を感じなければ形式的なものとして問題ないと言われればそれまでですが、やはり私は文面の意味を考えると違和感を覚えてしまいます。

遅れて香典を差し出した相手にも気まずい思いをさせることもありますし、文面の変更ができるものならしたいところです。

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日が経ってから頂いた香典への礼状 

遅れて香典を頂いた際のお返しでは、通常の挨拶状と考えるより私は頂いた香典に対しての「お礼」として簡単な礼状や仏事用のカードを添える程度に留めておきました。

あまり仰々しくなってしまうと相手もこちらの返礼に対し余計な気を使ってしまうこともありますし、お互いに気まずい思いをせずに済みます。

私が依頼したお店では、状況を説明し相談したところ、いくつか文面の提案をして頂けたのでこういったイレギュラーなケースに親身に対応してくれるお店に相談するのもひとつです。

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香典返し専門店 穂乃香 ほのか

 

以下にいくつか文例をご紹介させて頂きます。(●●は故人の名前・○○は喪主氏名)

御尊家御一同様愈々御清祥のこととお慶び申し上げます
この度は父●●永眠に際しまして過分なる御厚志を賜り御厚情の程誠に有難く厚く御礼申し上げます
父が生前賜りましたご厚情に深謝いたしますとともに皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます
供養のしるしに心ばかりの品をお贈りさせていただきます
どうぞ御受納下さいますようお願い申し上げます
 ○○

遺族と面識のない故人の知り合いへ宛てる場合などは喪主(差出人)を明記する際に「●●長男○○」などと故人との関係を書き添えてもいいでしょう。
もちろん喪主氏名だけで全く問題ありませんが、相手によっては故人にとって身近な遺族を感じることで「安らかな最期だったんだろうな」とか「家族に見守られて送ってもらえたんだな」などと故人の背景を感じ取り安堵されることもあります。

この度は格別のお心配りをいただきまして厚く御礼申し上げます
ささやかではございますが供養の品をお贈りさせていただきます
どうぞ御受納下さいますようお願い申し上げます

簡単な文面としては上記のような感じでもいいでしょう。
もちろん挨拶状や礼状を添えずに贈ってもいいですが、故人の死を悼み心遣いを下さったことに対して直接お礼を言えない代わりに簡単な一言でも礼状を添える事をおすすめします。

日付を入れる場合は礼状を出す日付をいれるようにします。
間違っても忌明けの日付を入れないようにしましょう。
日が経っている場合はなおさら気をつけましょう。

上記でご紹介した文面は文章を自分で考えるのは難しいというような場合の形式的な文面ですので、普段使いなれない難しい言葉を無理に用いる必要はありません。
遺族の言葉で感謝を伝えることでより気持ちが伝わりますし、相手の心も落ち着くでしょう。