お勤めされているかたならご経験ある方もいらっしゃると思いますが、身内に不幸があった場合に職場からもお香典を頂くことがあります。
会社名義のお香典や団体名義のお香典、または普段あまり面識のない役職の方からのお香典などにはお返しは必要なのか迷った経験はありませんか?
この記事では職場や団体へのお香典返しについてご説明していきます。
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1.まずは差出人を確認する
香典返しをするかどうかはまず、香典袋に記載されている差出人を見て下さい。
これが個人名の場合であれば通常通りお香典返しをしますが、会社や組合名義の場合はお返しは不要とされています。
一旦は名義が「個人」か「法人」かで分けましょう。
また、個人名と一緒に会社名などが記載されている場合は、法人のグループに振り分けておきます。
会社名義のお香典にお返しが不要とされる理由
会社からでるお香典の多くは慶弔見舞金とし、福利厚生の一つとして費用が捻出されています。
お香典も「経費」として管理されている「会社のお金」となるので、個人的なお返しは不要と考えるのが一般的です。
2.総務や会社の管理に確認する
おおよそ香典の名義で振り分け、明らかに差出人が会社名義のみの場合はお香典返しはしなくてよいでしょう。
しかし、会社名義+個人名(社長や上司)が記載されているお香典の場合は判断が難しい場合もあります。
特に中小企業などの場合はこのあたりが曖昧なところも少なくありませんので、判断に迷ったら総務や先輩などに今までどうしていたのかを確認するのがいいでしょう。
前例通り同様にしておくのがまず間違いありません。
3.本当にお返しはいらない?
福利厚生として扱われているお香典であった場合はお香典返しはしなくてもよいですが、前例がない場合や「社員有志」や「部署一同」などのように差出人が書かれている場合は葬儀後初めての出社時に個別にお返しをするか、皆に行き渡る菓子折りなどを持参してもよいでしょう。
また、しばらく会社をお休みしていたことへのお礼として同じ部署の皆さんに菓子折りを差し入れとしてもいいと思います。
中小企業の場合は上司や社長名義のお香典に対してもこのあたりの線引が曖昧で、特に前例もなくお返しの決め事がない場合は、挨拶状を添えて直接お香典返しを手渡すか、手渡ししづらい場合は宅配してもいいでしょう。
よほどの理由がない限り丁寧にお返しをされて嫌な気になる人はいません。
ただし、規則で香典返しを受け取れないという方もいらっしゃるので、その場合はお返しをしては相手に迷惑をかけてしまう恐れもあるので香典返しは控えましょう。
香典返しを辞退された場合や、贈ってはいけない場合については以下の記事で詳しく説明しています。
「香典返し不要」と辞退された場合は本当にお返しはしなくてもいいの? - はじめてでもわかる!葬儀・香典返し完全ガイド
私も昔、中小企業に勤めていた時に父が亡くなり、社長と会長からお香典を頂きましたが、そもそも香典辞退の葬儀だったため非常に迷いました。
社長からの香典は渡される際に「会社からだから香典返しはいらないよ」と言って頂き、香典袋にも社名と社長の名前の記載だったのですが、会長からのお香典は全くの個人名しか記載しておらず受け取るときも「これは気持ちだから」と言って渡されましたのでお返しをどうするか非常に悩みました。
悩んだ挙句に私は出社後、社長へのお礼を言いに行った際「実は会長からもお香典を頂いて・・」と言って相談しました。
そうしたら「じゃあ会長にだけお返ししてあげて」と言ってもらいすっきりしました。
性格的にも習慣的にも「貰いっぱなし」が苦手な私には非常に明確な答えが頂けてすごく助かりました。
私の場合は勤めていた会社がそれなりに人数もいる会社でしたが、すごくアットホームな雰囲気だったこともあるかと思いますが、直接社長に相談はしなくても先輩や直接の上司に教えてもらうのが一番だと思います。
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