はじめてでもわかる!葬儀・香典返し完全ガイド

突然の出来事に慌てないために、仏事に関わる疑問をシーン別にまとめてみました。これが正解!の頑なさより、状況に合わせて対応できる一般的な常識人を目指そう

弔辞書き方のポイント、読み方など弔辞を依頼されたときのマナー

 

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弔辞は断らずに引き受けるのがマナー

告別式で読み上げられる弔辞は、故人のとの思い出を語り、悲しみ、悼み、別れを惜しむ言葉を読み上げるものです。

遺族は、個人との関係を考えて、是非にと思う人に依頼しますので、弔辞を頼まれたらよほどのことがない限り、引き受けるのが礼儀です。

弔辞内容

故人の人柄や業績をたたえ、感謝の気持ちや残された者の決意などを述べ、遺族への慰めと別れの言葉で結ぶのが一般的な形式です。

依頼された自分の立場を考え、故人との付き合いを思い出しながら、ふさわしい内容にしましょう。

また、忌み言葉に気をつけ、美辞麗句(巧みにそれらしく繕った言葉・真実味のない言葉)を並べた形式的な内容にならないよう、自分の言葉で書くのがよいでしょう。

忌み言葉:

「重ね重ね」・「いよいよ」・「たびたび」・「ますます」など重ね言葉。

「再び」・「つづく」・「追って」、などの続くことを連想させる言葉。

「死ぬ」・「死去」・「死亡」など直接的な表現

「とんだこと」・「浮かばれぬ」などオーバーな表現

「四」・「九」など音が不吉な言葉

などがあります。「かえすがえすも残念」などは「誠に残念」や、「存命中」は「ご生前」などに言い換えましょう。

弔辞は丁寧に書きましょう

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弔辞は遺族の手元に残るので、丁寧に書きます。

巻き髪に薄墨、毛筆で書くのが正式ですが、近年は、市販の弔辞用の用紙を利用したり、白無地の便箋に万年筆で書いて、白い封筒に入れるという略式的なものが一般化されています。

封筒は二重のものではなく、一重のものを使用しましょう。これも「不幸が重なる」と縁起が悪いとされているからです。

故人との最後の会話のつもりで

弔辞は霊前に向かい、二人称で呼びかけるように語り始めます。

例:

○○先生、●●でございます。教え子と致しまして、謹んで告別の言葉を申し上げたいと思います。

死への驚きや悲しみを語り、故人との関係を述べ、人柄や業績などと共に思い出を語ります。悲しみや驚きは、抽象的な言葉では伝わりにくいため、自分の言葉でエピソードなどを交えて述べるとよいでしょう。

例:

つい先日お会いしたときには、お元気そのものでしたのに。信じられない思いでいっぱいです。

また、故人との関係は、参列者にはっきり分かるように述べましょう。

例:

先生には、高校の一年では担任を、また三年間、陸上部のコーチをして頂きました。私が二年の時、リレーで初の全国大会のプレッシャーに部員一同挫けそうになったとき、○○先生は私達の今までの努力と全部員の長所を褒め、自信が持てずにいた私達をあたたかく励ましてくれました。

人柄や業績などをたたえるのは、弔辞のメインの部分でもありますが、わざとらしい褒め言葉は避け、故人への感謝の気持ちなどを伝えるエピソードにし、素直な心情を表現しましょう。

例:

その後も、先生の厳しくもやさしいご指導のもと、力と自信をつけ、私が卒業した翌年には全国大会でもベスト8に入るという輝かしい成果をあげることができました。卒業して二十年が経ちましたが、今でも先生のやさしさと、時に厳しく私達を励まし、見守って下さったことは私達生徒にとってとても心強く、感謝の気持ちでいっぱいです。

弔辞の結びは、遺族への慰めの言葉・故人へのお別れの言葉を。仏式の場合は「安らかにお眠り下さい。」や「ご冥福をお祈り申し上げます。」などが一般的です。

例:

これからはもう、先生のお声を聞くとが出来ないと思うと、寂しく胸がつぶれる思いです。ですが、いつも先生が見守って下さっていると信じ、先生のように強くあたたかく、家族や友人を支えていきたいと思います。

○○先生、どうか安らかにお眠り下さい。本当にありがとうございました。

有名人の弔辞

「私もあなたの作品…」タモリさんの弔辞

弔辞 8月の2日にあなたの訃報(ふほう)に接しました。6年間の長きにわたる闘病生活の中で、ほんのわずかではありますが回復に向かっていたのに、本当に残念です。 

われわれの世代は赤塚先生の作品に影響された第一世代と言っていいでしょう。あなたの今までになかった作品やその特異なキャラクター。私たち世代に強烈に受け入れられました。10代の終わりから、われわれの青春は赤塚不二夫一色でした。

 何年か過ぎ、私がお笑いの世界を目指して、九州から上京して、歌舞伎町の裏の小さなバーで、ライブみたいなことをやっていたときに、あなたは突然私の眼前に現れました。その時のことは今でもはっきりと覚えています。赤塚不二夫が来た。あれが赤塚不二夫だ。私を見ている。この突然の出来事で、重大なことに私はあがることすらできませんでした。

 終わって私のところにやってきたあなたは「君はおもしろい。お笑いの世界に入れ。8月の終わりに僕の番組があるから、それに出ろ。それまでは住むところがないから、私のマンションに居ろ」と、こう言いました。自分の人生にも他人の人生にも影響を及ぼすような大きな決断をこの人はこの場でしたのです。それにも度肝を抜かれました。

 それから長いつきあいが始まりました。しばらくは毎日、新宿の「ひとみ寿司」というところで夕方に集まっては、深夜までどんちゃん騒ぎをし、いろんなネタを作りながら、あなたに教えを受けました。いろんなことを語ってくれました。お笑いのこと、映画のこと、絵画のこと、ほかのこともいろいろとあなたに学びました。あなたが私に言ってくれたことは、いまだに私にとって金言として心の中に残っています。そして仕事に生かしております。

 赤塚先生はほんとうに優しい方です。シャイな方です。マージャンをするときも、相手の振り込みで上がると、相手が機嫌を悪くするのを恐れて、ツモでしか上がりませんでした。あなたがマージャンで勝ったところを見たことがありません。

 その裏には強烈な反骨精神もありました。あなたはすべての人を快く受け入れました。そのためにだまされたことも数々あります。金銭的にも大きな打撃を受けたこともあります。しかしあなたから後悔の言葉や、相手を恨む言葉を聞いたことがありません。

 あなたは私の父のようであり、兄のようであり、そして時折見せる、あの底抜けに無邪気な笑顔は、はるか年下の弟のようでもありました。

 あなたは生活すべてがギャグでした。たこちゃん(たこ八郎さん)の葬儀の時に、大きく笑いながらも、目からはボロボロと涙がこぼれ落ち、出棺の時、たこちゃんのひたいをピシャリとたたいては「この野郎、逝きやがった」とまた高笑いしながら、大きな涙を流してました。あなたはギャグによって物事を無化していったのです。

 あなたの考えは、すべての出来事、存在をあるがままに前向きに肯定し、受け入れることです。それによって人間は、重苦しい意味の世界から解放され、軽やかになり、また時間は前後関係を絶ちはなたれて、その時その場が異様に明るく感じられます。この考えをあなたは見事にひとことで言い表してます。すなわち、「これでいいのだ」と。

 いま、2人で過ごしたいろんな出来事が、場面が思い浮かんでいます。軽井沢で過ごした何度かの正月。伊豆での正月。そして海外へのあの珍道中。どれもが本当に、こんな楽しいことがあっていいのかと思うばかりのすばらしい時間でした。最後になったのが、京都五山の送り火です。あの時のあなたの柔和な笑顔は、お互いの労をねぎらっているようで、一生忘れることができません。

 あなたはいまこの会場のどこか片隅で、ちょっと高いところから、あぐらをかいて、ひじをつき、ニコニコと眺めていることでしょう。そして私に「おまえもお笑いやってるなら、弔辞で笑わしてみろ」と言ってるに違いありません。あなたにとって死もひとつのギャグなのかもしれません。私は人生で初めて読む弔辞があなたへのものとは、夢想だにしませんでした。

 私はあなたに生前お世話になりながら、ひと言もお礼を言ったことがありません。それは肉親以上の関係であるあなたとの間に、お礼を言う時に漂う他人行儀な雰囲気がたまらなかったのです。あなたも同じ考えだということを他人を通じて知りました。しかしいまお礼を言わさしていただきます。

 赤塚先生本当にお世話になりました。ありがとうございました。

 私もあなたの数多くの作品のひとつです。

 合掌。

 平成20年8月7日

 森田一義

 「いつもと同じように別れるぞ じゃあな!」カンニング 竹山さんの弔辞

おい良かったな!みんなお前 みんな見に来てよるよ、お前
なんかさ、マスコミとかも、すごいぞ なんか昔全然 こんなんじゃなかったのに 凄いことになっとる! 
おまえに 昔お前に辞めようって話したときに でもなんか こう芸能界の前に爪跡だけ残して辞めようって話しして 
…爪跡どころじゃなくなっとるよ!何か色々なあ 俺とお前の何か感動秘話みたいになって
いっぱい流されよるけども 俺は お前がもう何て言いよるかもうわかるわ
「気持ち悪いなあ」ってお前 笑いよると思うんよ 俺もそう思っとるよ 
俺はお前と なあ二人でコンビ組んで 
ずっとね こうやって 漫才とかやれて お笑い芸人になって
やれたことが本当に幸せやった ありがとう 
もういつ そっちに往くか、もうわからんけども 
俺がまたそっちに往ったらまたやろうや 
いいかお前な、待っとけ! 
…ありがとう じゃあな …いつもと同んなじように別れるぞ じゃあな!

 

【参考文献】
葬儀・法要・相続 マナーと手続きのすべて:主婦の友社編
お坊さんがイチから教える! 葬儀・法要のマナーと心がまえ―宗派ごとの違いも大胆に説明:現代の葬儀を考える僧侶の会 (監修)
冠婚葬祭とマナーの基本事典:ザ・アール監修・成美堂出版
身近な人が亡くなった後の手続のすべて:児島 明日美 (著), 福田 真弓 (著), 酒井 明日子 (著), 児島 充 (その他)